「今はすべての物事が宙に浮いた状態」
NBAは新型コロナウイルスの影響により現在レギュラーシーズンを中断。再開の目途は立っていないが、6月中旬にシーズン再開、そして8月にプレーオフを実施するとの報道もある。
そうなると東京オリンピックへの影響は必至だが、そもそもオリンピックが予定通りのスケジュールで開催できるかどうかも分かっていない。
しかし、ウォリアーズのヘッドコーチでチームUSAのアシスタントコーチを務めるスティーブ・カーは、予定通りに東京オリンピックが開催されるつもりで、今も準備を進めているという。
カーは「ポップと私は先週から数回、連絡を取り合っているよ」と話し、チームUSAの指揮官グレッグ・ポポビッチと連絡を取っていることを『ESPN』の取材で明かした。
「今はすべての物事が宙に浮いた状態だ。今後なにが起こるのか分からないまま、待つことしかできない。それは僕らだけでなく、全世界が同じこと。今後のことは分からないけど、僕たちはオリンピックが開催されるつもりで準備を進めるし、ロスターも作る。それが今の私たちにできることだから」
また、ウォリアーズは今シーズン15勝50敗でリーグ最下位に沈み、プレーオフ進出は絶望的だ。レギュラーシーズンも中断し時間に余裕ができたカーは、例年にはできなかった来シーズンのドラフト準備にも時間を費やしているという。
「今はドラフト関係の資料を見ているよ。今まではその作業があまりできなかったし、今年もまだしていなかったんだ。今は時間があるから、ドラフトのリストに載っている選手たちの雰囲気をつかもうと思ってね」
新型コロナウイルスのパンデミックにより東京オリンピックの組み合わせ抽選会が延期するなど、様々なところで影響が起きている。それでもカーは与えられた時間を有意義に使い、東京オリンピック、そして来シーズンへの準備を進めている。