レブロン・ジェームズ

選手たちは感染拡大を防ぐため自宅待機中

3月11日、NBAは新型コロナウイルスの影響により2019-20シーズンを中断すると発表した。タイミングを同じくしてアメリカではドナルド・トランプ大統領が感染拡大を抑えるための新たな行動指針を打ち出し、10人を超える規模の集まりや不要不急の旅行を自粛するよう呼び掛けている。ニューヨークでは市内のレストランの営業を配達と持ち帰りのみに制限。また州内のすべての学校を休校にするなど、日本以上に厳しい措置を取っている。

そんな中、試合のなくなったNBA選手たちは、外部との接触を避けるため自宅待機を強いられているが、すでにやることがなくなり飽きてしまった選手が、その思いをSNSに投稿している。『NBAの顔』であるレブロン・ジェームズはTwitterでワインを一緒に飲んでくれる飲み仲間を募った。もっとも、これも外部の接触にあたるため許されないだろう。

リーグトップの成績を誇るバックスのエースでMVPをレブロンと争っていたヤニス・アデトクンボはギターに挑戦している。ぎこちない様子でギターを弾くヤニスの動画をツイートした彼のガールフレンドは『こうなってしまうから早くリーグが再開してほしい』とコメントした。

セルティックスと2ウェイ契約を結ぶ身長231cmの規格外ルーキー、タッコ・フォールはTikTokに投稿した動画でコミカルなダンスを披露。字幕には『僕のことは気にしないで。ただ暇なだけだから笑』と書かれている。

ルーキー・オブ・ザ・イヤー最有力候補のグリズリーズ、ジャ・モラントは試合がしたくて仕方ないのか、自宅でユニフォームを着て試合前の選手紹介の場面を1人で演じている動画を投稿した。

ラプターズのサージ・イバカは自宅で家事をこなす姿を撮影しTwitterに投稿。動画の中でイバカは「今日は皿洗いをしようと思う。僕ができなければ他にやってくれる人がいないからね」と話している。イバカはゲストを迎えて料理をしながらトークする番組を持っているが、この収録も今はやりようがない。

グリズリーズのグレイソン・アレンは『Apex Legends』というゲームに興じているようだ。実際のプレー動画に『チームメートがいなくても問題なし』とのコメントを付けたツイートを投稿した。

それぞれの方法で時間をやり過ごしている選手たちだが、彼らの気持ちを一番代弁しているのはホークスのトレイ・ヤングのツイートかもしれない。ツイートにはただ一言『飽きた』と書かれている。

選手はトレーニングを積み、コート上で最大のパフォーマンスを出すことが仕事だ。身体を動かす場を失った選手たちが時間を持て余すのも無理はない。リーグが再開されるとしても、早くとも8週間後の見込み。まだまだ先は長い。