クリスチャン・ウッド

頭角を現した苦労人に悲劇

ピストンズのクリスチャン・ウッドが新型コロナウイルスの検査を受け陽性反応を示したと『The Athletic』が報じた。ウッドはジャズのルディ・ゴベア、ドノバン・ミッチェルに次いてウイルスに感染したNBA3人目の選手となった。

ウッドはNBA入りして4シーズンで5チームを渡り歩いた苦労人。ピストンズがセンターのアンドレ・ドラモンドを放出したことでプレータイムが増え、一気に才能を開花させた。トレードデッドラインの2月6日以降13試合に出場し平均22.8得点、9.9リバウンド、フィールドゴール成功率56.2%、3ポイントシュート成功率40%をマークしていた。

3月7日のジャズ戦ではゴベアとマッチアップし、キャリアハイの30得点11リバウンドを記録していた。

ウッドはシクサーズとの対戦があった3月11日の朝にインフルエンザのような症状を訴えていたが、試合には出場した。同日ゴベアが検査で陽性となりリーグがシーズン中断を決断した後に検査を受けたところ陽性と分かった。ウッドは11日から自主隔離をしながら、チームのメディカルスタッフの治療を受けている。

新型コロナウイルスに感染してしまったウッドだが、情報提供者によれば体調は100%回復しているという。ピストンズは症状が現れない限り他の選手たちには検査を行わない方針だが、感染拡大の予防措置として検査を行うことは理にかなっている。念のため、11日に対戦したシクサーズの選手、関係者も検査を受けたほうが安心だろう。