SR渋谷が終盤で勝負強さを発揮
サンロッカーズ渋谷がホームに秋田ノーザンハピネッツを迎えた第2戦。終盤まで拮抗した戦いの末、SR渋谷が勝利した。
お互いに激しいディフェンスを持ち味としたチームだけあって、得点が伸びず開始5分間はSR渋谷が4得点、秋田は8得点というスローな展開で試合がスタートする。
秋田はハーフコートオフェンスで早いパス回しからズレを作ることで、フリーでシュートを打ち得点を重ねていく。対してSR渋谷はディフェンスリバウンドからのトランジションバスケで勝負する。中盤では秋田が最大10点のリード、そしてSR渋谷も最大6点のリードをするなど、リードチェンジを繰り返して試合が進むが、SR渋谷が追いかける時間帯が長かった。
そして第4クォーターの残り2分50秒で試合が動き出す。追いかけるSR渋谷が広瀬健太の連続3ポイントシュートで逆転に成功する。秋田も細谷将司のドライブで追いかけるが、終盤にSR渋谷はここ一番の集中力を見せる。オールコートで当たりスローインをカットしてそのまま得点に。ハーフコートディフェンスでもオフボールまで秋田にプレッシャーをかけることでパスコースをふさぐ。
時間がなくなる中で秋田の焦りを呼んでミスを誘発。SR渋谷はそのミスをモノにして突き放し、84-79で勝利した。
昨日に引き続き無観客での試合は独特な雰囲気だった。それでも選手たちはベンチも含め自分たちで試合を盛り上げて、目の前の勝負に集中して戦い抜いた。
「お客さんがいないホームにアドバンテージはない」
新型コロナウイルスの影響は世界中に出ており、NBAやヨーロッパリーグは中断されている。Bリーグは昨日から無観客で試合を再開したが、セバスチャン・サイズも無観客での公式戦は初めての経験だという。今の情勢でのリーグ再開には賛否両論あるが、サイズは自身の考えをこう語った。
「アメリカやヨーロッパではリーグ戦を中断しているけど、感染を防ぐためにはそれも良い判断。それでも僕たちは今できることをプロとしてコートで表現する。それが僕たちの仕事だ。僕たちだけでなく世界中で同じように仕事をしている人がいて、みんな同じ状況なんだから」
そして今節、SR渋谷はホームゲームとなったがサイズは「お客さんがいないホームにアドバンテージはない」と断言し、あらためてファンの力の大きさを話した。
「ファンの存在は自分たちがプレーをする上でとても重要だ。自分たちもファンに元気を与えたいと思っているけど、僕たちもファンから力をもらっている。試合中のファンの声援をエナジーに変えて戦っている。それだけ声援は大きいモノ。それはバスケットに限らず、アスリートであれば誰だって同じように感じるはずだ」
昨日は川崎ブレイブサンダースvsレバンガ北海道の試合が中止になり、今日も千葉ジェッツvs宇都宮ブレックスの第2戦が担当審判員の発熱により、試合開始直前に中止が決まった。誰もが不安な気持ちを抱えてはいるが、それでも選手たちはプロとしてバスケットに集中している。
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