ユスフ・ヌルキッチ

プレーオフ争いを活性化する起爆剤に

昨年3月のネッツ戦で左足の開放骨折という重傷を負ったトレイルブレイザーズのユスフ・ヌルキッチが、ついにコートに帰ってくる。ヌルキッチは、3月15日にホームで行われるロケッツ戦で復帰することを、『Yahoo Sports』に明かした。

ヌルキッチは「チームの助けになるため、コートに戻るために努力してきた」とコメント。当面はプレータイムも制限される予定で、ヌルキッチも「実戦でのスピードは、思っているよりも感覚が違うだろうし、まだ40分はプレーできない。出場時間を増やすには、何試合かに出てみないといけないね」と語る。

現在28勝36敗と今ひとつ波に乗れず、西カンファレンス9位のブレイザーズにとって、制限がついたとしてもヌルキッチの復帰は大きい。プレーオフ進出最後の枠、西カンファレンス8位グリズリーズとのゲーム差は3.5。7位マーベリックスとグリズリーズの差が7.5に広がったため、わずか4ゲーム差にひしめきあうグリズリーズ、ブレイザーズ、キングス、ペリカンズ、スパーズが残り試合で8位を争うようになるだろう。

ヌルキッチは「コンディションは良いんだ」と言う。「最近ふくらはぎを痛めたけれど、自分のようなケガをした後は自然なことらしい。リハビリも順調。復帰できるか疑ったことなんて、一度もなかった。でも、100%の状態に回復させないといけなかった。(3月15日が)待ちきれない」

コンディションに問題がなければ、ヌルキッチは得点とリバウンドでのダブル・ダブル、アシスト、ショットブロック、スティールでチームに貢献できる。7年連続のプレーオフ進出を目指すブレイザーズにとっての『ラストピース』が、まもなく帰ってくる。