写真=Getty Images

干されていたシクサーズを離れ、出場機会を得られる環境に

ジャリル・オカフォーが、ようやく出場機会を得られる環境を手に入れた。

12月7日、セブンティシクサーズはネッツとの間でトレードが成立したことを発表し、オカフォーとニック・スタウスカス、2019年ドラフト2巡目指名権と交換で、ネッツからトレバー・ブッカーを獲得した。

今シーズンはチームから戦力外扱いとなっていたオカフォーにとっては、待望の移籍だ。オフから食事内容を変えて減量し、シクサーズの戦術にマッチするよう努力を続けてきたものの、球団はジョエル・エンビードを先発に固定し、オカフォーには出場機会を与えない方針を維持し続けた。

業を煮やしたオカフォーが球団にトレードあるいは契約バイアウトを要求するも、なかなか状況は進展しなかったが、ようやくトレードが成立。2015年ドラフト全体3位指名を受けた『眠れる大器』は実力を発揮する機会を得られた。

オカフォーについては、状況の改善を望むNBAレジェンドの声もあった。ウォリアーズのクレイ・トンプソンの父、マイカル・トンプソンは、先日Twitterに「シクサーズのベンチにいるオカフォーを見ていると、ガレージで埃を被ったハーレーダビッドソンのように思えてしまう。誰かトレードで獲得してやってくれ」と投稿。オカフォーの父親も、「Free Jah」(ジャーを自由にしてやってくれ)という自作のシャツを着て、息子のトレードを訴え続けた。

シクサーズでの負の連鎖から解放されたオカフォーは、再建途中のネッツで先発センターとして起用される公算が高い。今シーズンはディアンジェロ・ラッセルとジェレミー・リンが離脱するなど、まだまだ古豪復活への道は険しいが、同期入団のラッセル(2015年ドラフト全体2位指名)との共演は楽しみだ。

11月7日のジャズ戦から1試合にも出場していないため、試合勘を取り戻すのに少し時間は必要かもしれない。だが、1年目に平均17.5得点、7.0リバウンド、1.2アシスト、1.2ブロックを記録し、オール・ルーキー・ファーストチームに選出されたほどの実力者だ。これから状態を上げ、2018年1月31日に行なわれる古巣シクサーズ戦では、大暴れする姿を見せてもらいたい。