エース依存から脱却しての勝利
ウォリアーズのホームに乗り込んだウィザーズ。
前半だけで27得点を挙げたブラッドリー・ビールが第3クォーターに抑え込まれるも、八村塁が10得点を挙げる活躍でカバーし、31-19と圧倒して最終スコア124-110で勝利を収めた。
開始4分、八村はボールプッシュからペイントアタックし、フローター気味のシュートを決めて初得点を記録。その後は絶好調のビールを強調するオフェンスの中でボールに絡めなかった。
第2クォーターは八村以外控えのメンバーでスタート。そのため、ファーストオプションとなっても良かったが、スクリーンからダイブしてパスを要求するも、タイミングが合わない。それでも、トランジションからリングにアタックし、身体をぶつけながらシュートをねじ込んで3点プレーを成功させるなど、少ないシュートチャンスをモノにした。
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— Washington Wizards (@WashWizards) March 2, 2020
ウィザーズが6点をリードして迎えた後半、ここまでオフェンスを牽引してきたビールが何度もブロックショットを浴びるなど、得点が伸び悩んだ。停滞ムードが漂っていたが、それを打開したのが八村だった。
ドライブからパワーで押し込みシュートファウルを誘発すると、スペースに飛び込んで連続でフリースローを獲得。さらに、マークがズレてミスマッチと分かると、すぐさまシールし強引にシュートに持ち込んで再びフリースローを獲得した。
止まらない八村はトランジションからノーマークとなり、3ポイントシュートを沈め、ビールの速攻のこぼれ球をプットバックダンクで押し込んだ。八村がこのクォーターだけで10得点挙げ、チームは勢いに乗り、ダービス・ベルターンズの連続3ポイントシュートも飛び出し、31-19のビッグクォーターを作ってリードを広げた。
その後、八村の得点は伸びなかったが、ベルターンズの3ポイントシュートが止まらず、常に15点前後のリードを保ち、そのまま押し切った。
八村は30分の出場で15得点8リバウンドを記録。チームは後半で61点を奪ったがビールは7得点のみと、結果的にビール頼みにならないオフェンスが功を奏した。特にビールが止められた第3クォーターに、フリースローで繋いで多彩なフィニッシュで10得点を挙げた八村の活躍は大きかった。
チームの3ポイントシュートが30本中20本成功(成功率66.7%)と高確率だったことが勝因の一つではあるが、やはりビール以外の選手の得点が伸びることがウィザーズの勝利には必須となる。
PUTBACK! ? pic.twitter.com/Co7RmKzL5r
— Washington Wizards (@WashWizards) March 2, 2020