高校3冠を達成した桜花学園の平下愛佳×江村優有、強さの秘訣は「井上先生の指導に忠実なところ」

高校3冠を達成した桜花学園の平下愛佳×江村優有、強さの秘訣は「井上先生の指導に忠実なところ」

2020/03/03

桜花学園

桜花学園は3年ぶりにウインターカップで優勝し、インターハイ、国体と高校3冠を達成。2月末にチーム関係者や様々なバスケット関係者を招いて祝賀会を行った。キャプテンとしてチームを引っ張ってきた平下愛佳と新チームでキャプテンを務める2年生の江村優有に今までを振り返ってもらい、そして今後へ向けての話を聞いた。

「最後のウインターカップで優勝できたことが一番うれしかった」

──あらためて3冠おめでとうございます。3年ぶりの3冠ですが、なぜ達成できたのでしょうか?

平下 昨年の反省から今年は3年生が一つになって、チームを引っ張ろうと話し合っていました。最後のウインターカップでも3年生が一つになれたから力を発揮できたと思います。最上級生になって今まで以上に優勝への思いが強くなり、チーム全体の雰囲気も優勝に向かっていけたのかなと思います。

江村 頼れる3年生がいて、全員の気持ちが一つになって『優勝するんだ』という思いが強くなりました。チームが一丸となって戦えたから3冠できたと思います。

──平下選手はこの3年間で、江村選手は平下選手と一緒にプレーできて、一番うれしかったことはなんですか?

平下 やっぱり最後のウインターカップで優勝できたことが一番うれしかったです。決勝の岐阜女子戦では最後にプレスをかけられて点差を詰められたんですが、(オコンクウォ・スーザン)アマカがフリースローを1本決めてくれて、少し気持ちに余裕ができました。その後に自分もフリースローをもらって2本とも決めることができました。アマカがあの時に1本決めてくれて、自分も落ち着けました。そのことがすごく印象にも残っていますね。

江村 1年生の時からずっと一緒にやってきました。練習中でもゲーム中でもたくさん話して、バスケットについて勉強できたのが一番うれしかったです。

──うれしいことばかりではなく、大変なこともあったと思います。

平下 一番悔しかったことは2年生の時のウインターカップです。力を発揮できないままベスト8で終わった感じがあって、後悔しか残らない試合でした。後になってから、なんでもっとちゃんとやらなかったんだろう、という後悔がどんどん大きくなって。寮に戻ってきてからも寝る前とかに思い出したりして、本当に悔しい思いをしましたね。

桜花学園

「井上先生が怒ってくれたから今の自分があると思う」

──キャプテンとしてチームを引っ張り、リーダーシップという面でもすごく成長できたのではないですか?

平下 2年生の時は井上(眞一)先生から「お前は点を取って来い」とすごく言われていました。自分でも点を取ることを意識して、プレーで頑張ればいいんだと思っていました。ただキャプテンになってからは、今まで自分になかったリーダーシップを出さないといけない立場になって、先生からもずっと「キャプテンがダメなんだ」って言われていました。でも、ちょっとずつ自分にはなかったリーダーシップを出せるようになったと思います。

江村 大きい大会の前になると練習にも緊張感が出てきて、先生が言うことも厳しくなってきます。キャプテンは先生からも怒られるし、チーム全体をまとめてみんなに注意しないといけない。しかもエースだからプレー面では得点を取らないといけないし、いろいろと重なって大変そうだなと思っていました。

平下 それでも、もし先生から注意されていなかったら、リーダーシップを出せないまま3年間が終わっていたと思います。井上先生が怒ってくれたから今の自分があると思うので、そこは感謝しています。

──江村選手は新チームのキャプテンになりました。

江村 自分は1年生の時からスタートで出ているので、「自分がキャプテンをやります」と言いました。でも、最初はチームのまとめ方が分からなくて。この前の県大会の時も、声出しもプレーでもリーダーシップが足りなくて、先頭切ってチームを引っ張ることができませんでした。先生からもそこを怒られて、自分が変わらなきゃなと感じました。

──江村選手はキャプテンとして、また3冠に対するプレッシャーはありますか?

江村 プレッシャーはないです。

──それは頼もしいですね。プレッシャーを感じない理由は?

江村 んー…。

平下 江村は1年生の時から試合に出ているけど、プレッシャーを感じておどおどしているようなところを見たことがありません。それは本当に良いことだし、すごいと思いますね。

桜花学園

「今年も絶対に3冠できるように頑張っていきたい」

──ウインターカップが終わって2カ月が経ちましたが、どのように過ごしていますか?

平下 自分はトヨタ自動車アンテロープスにアーリーエントリーで入ります。なので1月末からトヨタの練習に参加させてもらいながら、桜花の練習に行ってという繰り返しですね。トヨタには桜花の先輩も多くて、分からないことがあったらすぐに優しく教えてくれます。桜花の先輩だけじゃなくて、トヨタの先輩はすごく良くしてくれるのでありがたいです。

──トヨタを選んだ理由を教えてください。

平下 自分は愛知出身で、できれば地元でプレーしたいという気持ちがありました。桜花ではトヨタと合同練習をさせてもらう機会があって、その時にチームの雰囲気がすごく良かったんです。このチームでプレーできたら楽しいだろうなと思っていて、トヨタに行きたいと思うようになりました。そしたらトヨタから声を掛けてもらえたので決めました。

──平下選手はWリーグへ挑戦しますが、江村選手はあこがれで見ているのか、それとも私もすぐに追いつくという気持ちなのか。

江村 実業団でも頑張ってほしいし、活躍してほしいです。もちろん自分も追い付けるように頑張ります。

──桜花学園は偉大な先輩がたくさんいますが、なぜこの伝統が続くのでしょうか?

平下 やっぱり井上先生の指導に忠実なところが秘訣かなと思います。先生の指導は本当に細かいし、他のチームと試合をしていても桜花の選手は基本がしっかりできているなと感じました。

江村 先生の教えはもちろんです。あと周りの人のサポートのおかげだと思います。

──最後に平下選手は新天地での、江村選手は新チームの目標を教えてください。

平下 実業団でプレーするにはまだまだ足りない部分もありますが、自分の得意なプレーは走って点を取ることです。それは実業団でも通用すると思うので、誰よりも走って速攻でのプレーを決めることが目標です。ただ、試合に出られないと意味がないので、まずは試合に出られるように努力したいです。

江村 今年3冠すると優勝回数が70になるので、先生に70勝目をプレゼントしたいですね。新チームもどこからでも得点が取れて、さらにスピード感のあるチームです。今年も絶対に3冠できるように頑張っていきたいと思います。

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