レブロン「最初から彼のことは尊敬していたよ」
レイカーズは現在42勝12敗で西カンファレンス首位を走っている。ヘッドコーチのフランク・ボーゲルは就任1年目からチームを正しい方向へ導いていると言えるだろう。
だが、就任した当初はボーゲルの手腕を疑う声が多く、特にチームの王様であるレブロン・ジェームズの信頼を得られるかが不安視されていた。
ボーゲルはペイサーズやマジックでヘッドコーチを務めていたが、レイカーズのような伝統のあるチームを指揮したことはなかった。また、レブロンとアンソニー・デイビスというスーパースターが2人いるチームを率いるのも初めてだ。レイカーズがヘッドコーチ経験のあるジェイソン・キッドとライオネル・ホリンズをアシスタントコーチに就任させたのは、ボーゲルの後任を最初から用意しておくためと解釈された。
それでも、クラブからの信頼は薄かったかもしれないが、レブロンはボーゲルのことを初めから信頼していたという。
「フランクのことは以前から尊敬していたよ。ヒート時代にペイサーズと対戦していた頃からね。ペイサーズは常に準備ができているチームで、ゲームプランに忠実に戦っていた。いつ対戦しても常に準備ができていたんだ。ペイサーズとの対戦を覚えているから、最初から彼のことは尊敬していたよ」
レブロンのようなコートの内外で影響力の大きい選手から信頼を勝ち取ることは、ヘッドコーチにとっては死活問題だ。特にレブロンは、ヘッドコーチよりも発言力が大きく、コーチにとってタフな選手として知られてきた。衝突のなかったコーチといえば、現在もヒートのヘッドコーチを務めているエリック・スポールストラくらいだ。
ボーゲルはレブロンだけでなく、アンソニー・デイビスや他の選手からも称賛されている。選手が公の場でコーチへの賛辞を口にすることはチームにとって良いサインだ。ボーゲルはレイカーズにとって最適のコーチなのかもしれない。