写真=Getty Images

キャバリアーズとウォリアーズが激突した2016年のNBAファイナル第7戦。数々の記録が飛び出す名勝負となったが、記録以上に記憶に残る一戦だったと言えよう。『伝説の一戦』を、写真とともに振り返る。

優勝を信じるファンで黄色く埋め尽くされたオラクル・アリーナ。選手紹介が始まり、スタジアムの熱気は最高潮を迎えた。
ドレイモンド・グリーンが強引なドライブでバスケット・カウントをもぎ取る。ウォリアーズに流れを引き寄せるビッグプレーに、得意のポーズが飛び出した。
カリーをブロックするレブロン。プレースタイルは全く異なる両チームのエースだが、互いを強く意識してバチバチにやり合うマッチアップは見応え十分だった。
スクリーンを使い、ノーマークの状態で3ポイントシュートを放つクレイ・トンプソン。その美しいシュートフォームは重圧が掛かる第7戦でも全くブレなかった。
ウォリアーズに傾きかけた流れを呼び戻すJR・スミスの3ポイントシュート。ビッグ3だけではないキャバリアーズの『第4の矢』がその威力を発揮した。
自分で放ったシュートのリバウンドに誰より早く反応し、タップシュートを決めるカイリー・アービング。ケガで最後はプレーできなかった昨年のリベンジを果たす。
トリスタン・トンプソンとの1対1から、カリーが遠距離3ポイントシュートを沈める。残り6分56秒、83-83の同点に追い付く一撃だった。
もらった!──アンドレ・イグダーラがそう思った瞬間、レブロンのブロックショットが炸裂。残り1分50秒、89-89の均衡は崩れない。ゲームのカギとなるシーンだった。
およそ3分50秒の間、不動だったスコアをアービングが3ポイントシュートで動かし、残り53秒で92-89とリードを奪う。勝利を手繰り寄せる値千金の一撃だった。
激戦の末、キャバリアーズが1勝3敗からの大逆転で優勝を決めた。悲願を果たしたレブロンの男泣きは、『伝説の一戦』を締めくくる名シーンとなった。
シーズン途中のヘッドコーチ交代劇。決して万全ではないチームを託されたタイロン・ルーは、見事に選手たちを掌握し、キャバリアーズをNBAの頂点に導いた。
歴代最高勝利数を更新し、圧倒的な強さを見せてきたウォリアーズ。すべてを勝ち取ってきたカリーも、NBAチャンピオンの称号は手に入れることができなかった。
首にゴールネットを掛けたレブロンは、「キング」ではなく「3人の子供たちの父親」として優勝会見に応じた。
NBA2015-16シーズンの優勝はクリーブランド・キャバリアーズ!