まずまずの序盤戦を送るニックス、違いは『トライアングル・オフェンス』の廃止

2017/11/27
NBA&海外
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写真=Getty Images

ポルジンギスは「今は誰も現場に介入して来ない」

フィル・ジャクソンが球団社長の座を離れ、カーメロ・アンソニーも放出したニックスは、いよいよ数年先を見据えて再建段階に入った。新たなチームのエースとなったクリスタプス・ポルジンギスは、ここまでキャリア最高のシーズンを送り、チームも10勝9敗とまずまずの成績を残している。

昨シーズンまでのニックスは、何もかも上手くいかず、常に批判に晒されてきた。若手が中心ではあるが、昨シーズンより選手たちが生き生きしている理由は何なのか? それは、NBAファンなら容易に想像がつくのではないだろうか。

ヘッドコーチのジェフ・ホーナセックは、『ESPN』とのインタビューで、ジャクソンが導入を命じた『トライアングル・オフェンス』を今シーズンは取り入れていないことを明かした。同オフェンスは、ジャクソンがブルズとレイカーズのヘッドコーチ時代にスリーピート(3連覇)を達成した時の戦術で、『当時は』機能した。

しかし、時代は変わった。現代のNBAでは、スモールラインナップ、高確率の3ポイントシュートチームが成功を収めている時代。ジャクソンがブルズとレイカーズを率いた頃とは何もかもが異なる。

ホーナセックは「昨シーズンは我々のスタイルとトライアングルを混ぜようとした。今シーズンはやっていない」と語り、『トライアングル・オフェンス』を止めたことでスムーズにオフェンスが機能していることを暗に認めている。

エースのポルジンギスも、『Michael Kay show』に出演した際、「今シーズンは、ジェフのやりたいことをやれている。誰かが現場にやってきて、『あれをしろ』、『これをやれ』という環境ではなくなったから」と語り、こちらもジャクソンの現場介入が悪影響だったことを示した。

ジャクソン時代のすべてが失敗だったかは分からない。ポルジンギスをドラフトで指名するのを決断したのはジャクソンで、その部分は功績と言えるだろう。しかし、選手たちのプレーする姿を見る限り、『トライアングル・オフェンス』はニックスには合わなかったようだ。