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NBA選手になることにあこがれた2人の少年

ラプターズのデマー・デローザンは、ロケッツのジェームズ・ハーデンにまだ髭が生えていない頃から交流があった。ロサンゼルス出身の2人は、互いに1989年8月生まれで、自宅も離れていなかった。ハーデンとデローザンは、幼少期をともに過ごし、NBA選手になることを夢見た。

デローザンは、『Chron.com』にこう語っている。「お気に入りの選手のプレーを見たり、NBA選手になるために必要なことを見て、俺たちは『いつかあんな選手になりたい』と思ったものさ。子供の頃からNBA選手になることを夢に見て、ただただ夢を叶えたかった。ハーデンとは一緒に育ったようなもので、小さいころから対戦してきた。昔から知っていて、お互いに大学に進学してからも同じ夢を抱き続けた。一緒にドラフトで指名されることを含めて、すべて夢に見てきたんだ」

2人は2009年のドラフトにエントリーし、ハーデンは全体3位でサンダーから、デローザンは全体9位でラプターズから指名された。プロ入り後も年々レベルアップし続け、互いにオールスターに選出され、アメリカ代表としてオリンピックに出場し、金メダルを獲得するまでに成長。デローザンは、「昔から知っている選手、それに一緒にプロでプレーするという夢を持ってきた選手と対戦できるのは、いつだって最高だよ」と言う。

2人は今もシーズンオフになるとプロアマリーグの『Drew League』で一緒にプレーする。その時、デローザンは2人で歩んできた道のりを思い返すのだとか。

「今では2人ともNBAを代表する選手になっていて、オールスターにも選ばれるようになった。彼も俺も、それぞれオリンピックで金メダルも獲得した。一緒に育った友達同士が、お互いに大きなことを成し遂げられるというのは、本当に最高だよ」

2人は11月14日にトヨタ・センターで対戦し、デローザンは27得点を記録して129-113での勝利に貢献した。ハーデンは、敗れはしたが38得点6リバウンド11アシストと絶好調を維持。幼馴染との対戦が影響しているのか、ハーデンはラプターズとの直近5試合で好成績を残している。

親友2人にとって最高のシチュエーションは、NBAファイナルで優勝を懸けて争うことなのだろう。いつかその日が来ることを、楽しみに待ちたい。