三遠ネオフェニックスの河村勇輝がプロ初先発で24得点、五十嵐圭とのマッチアップで奮闘するも追撃及ばず惜敗

三遠ネオフェニックスの河村勇輝がプロ初先発で24得点、五十嵐圭とのマッチアップで奮闘するも追撃及ばず惜敗

2020/01/30

三遠ネオフェニックス

大量ビハインドの終盤「自分がもっと点を取れば」

新潟アルビレックスBBと三遠ネオフェニックスの水曜ナイトゲーム。三遠は河内修斗ヘッドコーチが体調不良でチームに帯同できず、代わって指揮を執った鹿毛誠一郎GMは、福岡第一から特別指定選手として三遠に加わった高校生プレーヤー河村勇輝を、プロ3試合目にして先発に抜擢した。

新潟のポイントガードは39歳ながら老いを感じさせない五十嵐圭で、「高校のプレーも見ていたし、対戦するのが楽しみだった」という18歳の河村を相手に、いつも以上に積極的だった。素早く大きくボールを動かすことで三遠のディフェンスを揺さぶり、まだチームに合流して日が浅い河村のローテーションミスを誘ってはチャンスを作り出した。

新潟はエグゼビア・ギブソンの加入で得点力がアップしているが、五十嵐はギブソンに頼るのではなく全員にパスを散らして、今村佳太と上江田勇樹も次々に得点に絡む。こうして第1クォーターで28得点を奪った新潟が自分たちのペースで試合を進めた。

河村はスピードに乗ったボールプッシュ、1対1でのディフェンスでスティールを狙ってのトランジションで持ち味を発揮するものの、チームディフェンス、ゲームコントロールでまだ不慣れなところを見せる。また3ポイントシュートも決まらず、第3クォーターまで個人では8得点を奪ったものの、チームは50-68と大量ビハインドを背負っていた。

それでも、これで終わらないのが河村だった。「前半は自分のシュートが当たっておらず、相手のディフェンスが自分のシュートをディフェンスしない感じもあったので、自分がもっと点を取れば、周りの選手もやりやすくなると思って積極的にシュートを狙うようにしました」という河村は、難しい試合の中で消極的になるのではなく、それまで以上に攻めの姿勢を発揮。相手のチェックより早くリリースする3ポイントシュートを次々と決めて追い上げの主役となった。

残り1分20秒、このクォーターで4本目の3ポイントシュートを五十嵐からのファウルを受けながらねじ込んで80-83とついに1ポゼッション差に。それでも最後は五十嵐が上手くコントロールした新潟がリードを守り切り、ファウルゲームを乗り切って89-80で勝利を収めている。

三遠ネオフェニックス

「スピードであったり泥臭いディフェンス」は通用する

終盤に猛追を見せ、勝利の可能性を感じさせたものの及ばずに連敗が9に伸びた三遠。河村は新潟のニック・パーキンズとともにゲームハイの24得点、3リバウンドに4アシストを記録。プレータイムが30分に伸びたにもかかわらず、以前は5、6と多かったターンオーバーも2に抑えている。

しかし、チームが敗れて河村が満足することはない。「プロとして初めてスタートで出させてもらって、責任を全うして勝利に貢献できるようにと思ったのですが、ガードとしてのコミュニケーションだったり、ガードとしてまだまだ経験不足でした。上手く追い上げたのですが、最後の詰めの部分もガードとしてコントロール不足があって、反省する試合でした」

スピーディーな展開を作り出してのアシスト、自らズレを作り出しての3ポイントシュート連発と、この日も強烈なインパクトを見せた河村は、Bリーグで通用している部分として「スピードであったり泥臭いディフェンス」を挙げる。「あとは3ポイントシュート。まだ波はあるんですけど、しっかりとこれから経験を積んで練習を重ねていけば、もっともっと止めにくい選手になれると思います」

Bリーグでプレーすることのメリットは、五十嵐のような経験豊富なポイントカードのプレーを体験できること。「ベテランの意地をものすごく感じました。自分のような若手はもっとフレッシュさを出して、若手にしかできないことをやらなければいけないと感じました」と話す。

すでに先発起用され、この試合のプレータイムは日本人選手ではトップの30分、得点もチーム最多としっかり結果を残しているが、チームの勝利を強く意識している。この試合が終わった後も、「先輩の皆さんがやりやすい環境を作ってくれて、コミュニケーションも取ってくれるので、そういう選手たちの分まで勝ちたい気持ちがふくらんでいます」と言う

三遠ネオフェニックス

エグゼビア・ギブソンが期待に応える17得点

新潟はシーズン2度目の連勝。攻撃が手詰まりになった時に個人で打開できるギブソンが期待に応えて17得点、そのギブソンのサポートを受けて自由に動けるようになったパーキンズは24得点と結果を出した。

もっとも、完勝だったはずの試合で気の緩みから接戦に持ち込まれたことに、庄司和広ヘッドコーチは納得していない。「第4クォーターでいらないターンオーバー、チームとしてやらなければいけないことをおろそかにして、こういった試合になってしまったのは残念。こういったことを繰り返していると上位チームには勝てない。修正していきたい」

ちなみに、五十嵐は若い河村をこう評する。「彼のスピードやシュート力は、今日対戦してあらためてレベルの高い良い選手だと感じました。今後いろいろな経験を積んでいって、日本を背負うような選手になっていってくれたらと思います」

1月29日のB1 9試合の結果
秋田76-64北海道
千葉91-83SR渋谷
新潟89-80三遠
富山77-72横浜
三河89-85川崎
京都95-88島根
大阪72-66琉球
滋賀76-61名古屋D
宇都宮74-64A東京

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