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バックスは「ダイナミックな選手」と高く評価

サンズは開幕から3連敗を喫した時点でヘッドコーチのアール・ワトソンを解任。早速のドタバタ劇となったが、この件に関連してチームリーダーとして期待されていたエリック・ブレッドソーが「ここにいたくない」とTwitterに投稿。ブレッドソーはライアン・マクドナフGMから「リーダーとは真逆の行動」と非難され、その後はチームから外されていた。サンズはその後に4勝5敗と持ち直したのだが、ブレッドソーが許されることはなく、先日にバックスへの移籍が発表となった。グレッグ・モンローと来年のドラフトでの1巡目指名権と2巡目指名権とのトレードが成立したのだ。

ブレッドソーはNBAキャリア8年目の27歳。クリッパーズでデビューし、4年目からサンズでプレー。ケガに苦しんだ時期もあったが、シーズンを重ねるごとに成長を重ね、1試合20得点を期待できるポイントガードとして高い評価を得ていた。失言の代償は高かったと言わざるを得ない。

今回のトラブルでサンズを追い払われ、選手としての評価も下げてしまったが、捨てる神あれば拾う神あり。バックスのジョン・ホーストGMは「チームメートを生かすゲームメーク、タフなディフェンス、運動能力とフィジカルの強さ。これだけの資質を備えたダイナミックな選手であれば常に興味を持つよ」と評価している。

ブレッドソーはバックスの練習に参加し「数週間プレーしていなかった割には感触は良い。この時期はたくさんバスケを見て、家族との絆を強め、コンディションを落とさないよう練習は続けてきた」と気合十分。失言を機にキャリアアップできたという結末になるのかどうか。心機一転のブレッドソーに注目だ。