チャンドラー・パーソンズ

恩師ビリー・ドノバン「彼のことを考えると心が痛い」

ホークスのチャンドラー・パーソンズが1月15日に交通事故に遭い、「複数の重度かつ恒久的な損傷」を負ったと彼の弁護士が発表した。事故直後には脳震盪とむち打ちの症状があると発表されていたが、外傷性脳損傷、椎間板ヘルニア、関節唇損傷などケガは重く、プロバスケットボール選手としてのキャリアがこのまま終わってしまう可能性もあるという。

パーソンズは昨年グリズリーズからトレードでホークスへ加入した。今シーズンは5試合に出場して2.8得点1.4リバウンドを記録している。2011年のNBAドラフト全体38位でロケッツに入団、マーベリックス、グリズリーズ、そしてホークスと渡り歩いてきた。2016年にグリズリーズと4年9600万ドル(約106億円)で契約を結んだが、膝のケガが重なり3年間で95試合しか出場することができなかった。

パーソンズは1月15日の午後、練習を終え車で帰宅する途中、交差点に差し掛かったところで車に追突された。車3台を巻き込む事故となり、追突してきた車の運転手は後に飲酒運転で逮捕されている。弁護士によると、パーソンズは無謀運転による事故に自分が巻き込まれたことを、受け入れられずにいるという。

『The Houston Chronicle』によれば、パーソンズの友人であるロケッツのオースティン・リバースは、彼の家族や友人と連絡を取っているそうで、こうコメントしている。「彼は回復しつつあり、家族は元気そうだった。ただ、本人と話すことはできていない」

サンダーのヘッドコーチ、ビリー・ドノバンはフロリダ大コーチ時代の教え子を心配している。「彼のことを思うと心が痛い。まだ彼と連絡は取れていないが、本当に辛い」

近年はケガに苦しんでいたとはいえ、31歳はまだまだ働ける年齢。最後にプレーしたのは昨年12月28日のバックス戦。ここまでNBA通算440試合に出場しているパーソンズが、この数字を再び伸ばすことを祈るばかりだ。