写真=Getty Images

審判はリバースの意図を見抜き「私だって見たいんだ」

2008年にセルティックスを優勝に導いたドック・リバースは、クリッパーズで指揮を執る現在も、試合中サイドライン上で大きな声をあげ、オーバーリアクションを繰り返す『劇場型』ヘッドコーチの代表格。審判の判定に抗議し、テクニカルファウルをコールされることも多々あるのだが、実はかつて、故意に退場処分を受けようとしたという。

11月2日の会見で「これは本当の話なんだが」と前置きすると、セルティックス時代の爆笑エピソードを明かした。

「セルティックスを率いていた時のことなんだが、もうシーズン終盤で、順位も確定して、プレーオフのシードも決まっていた段階で、その時期にゴルフの『マスターズ』が開催されていた。ハーフタイムの時に、ダニー(エインジ球団社長)が私に『タイガー・ウッズが猛チャージしている。早く見にこい』と言ってきたんだ。それで、第3クォーターになって、審判の判定に適当に文句を言ってみたんだが、彼は私を凝視するだけで、何の処分も科されなかった。そうしたら、その審判がフリースローの最中に私に近寄ってきて、『私だってタイガーを見たいんだ』と言ってきたんだよ!」

決して褒められた行為ではないものの、人間味溢れるエピソードとして、リバースの『鉄板ネタ』になりそうだ。