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カリーも同調「アメリカにとって偉大な人物になれる」

現役時代に5回の優勝を達成し、指導者としてもウォリアーズを2度NBAの頂上に導いたスティーブ・カー。選手として達成した優勝のうち2回はスパーズでのもので、カーはグレッグ・ポポビッチから薫陶を受けたと、事あるごとに話している。

そのカーが、師であるポポビッチをアメリカ合衆国大統領候補に推したとしても不思議ではない。スパーズと対戦する前日の11月1日、カーはメディアに「私ならポップ(ポポビッチの愛称)に投票する。彼なら、素晴らしい大統領になれる」と語った。「冗談ではなく、私なら彼に一票入れるよ」

ポポビッチは、ドナルド・トランプが大統領に就任して以降、その言動をメディアの前で繰り返し批判している。カーは、ポポビッチが大統領に相応しい理由に「誠実さと高潔さを備えた人物だから」と、説明した。

この話を聞いたステフィン・カリーは、カーの意見に賛同。ポポビッチについて「NBAでも偉大な人物。この国にとっても、偉大な人物になれると思う」と語った。

スパーズで王朝時代を築いたポポビッチが作り上げる国家を見てみたい気もするが、やはりコート上で選手を叱咤激励している姿の方が似合っている気がする。大統領候補に挙げられても不思議ではないほど、ポポビッチの人心掌握術、組織をまとめあげる力は際立っている、ということなのだろう。