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ウィザーズ戦での小競り合いで何もせず2万5000ドルの罰金

ドレイモンド・グリーンが、NBAの罰金処分に対する不満を口にした。10月29日、NBAは27日にオラクル・アリーナで行なわれたウィザーズvsウォリアーズで起こった小競り合いに関与した5選手に罰金および1試合の出場停止処分を科した。

出場停止処分を受けたのは、グリーンとブラッドリー・ビールとの間で起こった小競り合いの最中、ベンチエリアからコートに出たウィザーズのマーキーフ・モリスとキャリック・フェリックスの2選手。グリーンの首を掴んで小競り合いに発展させたビールに5万ドル(約570万円)、小競り合いに攻撃的な態度で加担したケリー・ウーブレイJr.に1万5000ドル(約170万円)の罰金処分が科された。

さらにNBAは、ビールのジャージーを掴み、小競り合いに発展する前に事態を解消させなかったとして、グリーンにも2万5000ドル(約285万円)の罰金処分を科した。ところが、本人はこの処分に納得していない。

処分が下されたのは、オラクル・アリーナで行なわれたピストンズ戦に117-120で敗れた日。グリーンは「俺は相手に叩かれて、叩き返してもいないのに罰金処分だ」とコメント。「ビールが5万ドルで、俺が2万5000ドルだ。殴りかかってきたウーブレイの罰金が俺より安いなんて納得できない」と続けた。

グリーンは、過去の騒動が原因で自身の心象が良くないことを理解しつつも、リーグの判断を批判した。「リーグが俺を好きじゃないのは知っている。それは構わないけれど、今回の処分は、そのことをあからさまに証明しているようなもの。何かが起きた時に誰を悪者にしたいのか、これで明らかじゃないか。フェアに対応してもらいたいよ」

グリーンは、自身への処分撤回を求めている。「今回の処分は撤回されるべきと考える。何度も小競り合いの場面を見直したけれど、自分が不適切な行動を取ったと言われても理解できない」

ヘッドコーチのスティーブ・カーも、グリーンへの処分を疑問視している。カーも「ひょっとすると、彼が以前起こしたことの心象が影響しているのではないか」と、指摘している。「あの時の状況を思い返すと、ウーブレイが小競り合いの輪に加わってから事態が悪化した。ドレイモンドは攻撃された側だ。

今回は、処分内容が逆ではないだろうか。 グリーンとカーの主張は理に適っている。NBAが2人の主張を聞き入れて処分を改めるかどうか、今後の推移を見守りたい。