サンロッカーズ渋谷の2020年初戦、第3クォーターに横浜の隙を見逃さず怒涛の17連続得点で快勝

サンロッカーズ渋谷の2020年初戦、第3クォーターに横浜の隙を見逃さず怒涛の17連続得点で快勝

2020/01/05

チャールズ・ジャクソン

ファウルトラブルで失速した横浜を圧倒

1月4日、2020年最初のリーグ戦でサンロッカーズ渋谷が横浜ビー・コルセアーズと対戦。第3クォーター、相手ビッグマンのファウルトラブルに付け込んで一気にギアを上げたSR渋谷が87-66で圧勝した。

序盤は両チームともにタフな守備で相手オフェンスをしっかり防ぐ展開となるが、ライアン・ケリーが前半だけで3ポイントシュート3本成功を含む17得点と高い決定力を見せた分、SR渋谷が7点のリードを奪う。

そして第3クォーターに横浜がファウルトラブルから崩れ、試合は大きく動く。まず開始早々に横浜のレジナルド・ベクトンが3つ目のファウルを犯し、ベンチに下がる。そして、交代で出たエドワード・モリスもすぐにチャールズ・ジャクソンのシュートを止めようと腕をつかんでしまいアンスポーツマンファウルを宣告されてしまう。

これで横浜のゴール下における守備の強度が落ちると、SR渋谷のチャールズ・ジャクソンが大暴れ。4つのオフェンスリバウンドでセカンドチャンスからの得点も多く、このクォーターだけで15得点を挙げる。こうして勢いの出たSR渋谷が、攻守に横浜を圧倒した。

その結果、39−32の場面から石井講祐の3ポイントシュートで締めくくる怒涛の17連続得点。これでリードを一気に24点に広げ、第3クォーターを36-14のビッグクォーターとしたSR渋谷が危なげなく勝利した。

SR渋谷の伊佐勉ヘッドコーチは「ディフェンスのプレッシャーには満足しています。インテンシティレベルは、開幕当初に近づいてきています」と、12月に入って下降していた守備の強度が戻りつつあることへの手応えを得ている。

サンロッカーズ渋谷

「良い流れで天皇杯に臨みたい」

大勝してもなお、指揮官は収穫だけでなく課題にも目を向ける。66失点とロースコアに抑えながらペイント内で36失点を喫し、なおかつレイアップなどイージーシュートでの失点が多かったことに「これでは大事な試合で100%勝てない」と危機感を強調した。

「相手の2ポイントシュートの成功率が高いのが課題です。守備で外からプレッシャーをかけさせ、前のめりに行かせているので、リング下が空くのは想定内です。ただ、それでもあまりにノーマークで、ファウルすらできないシュートを打たれている。ある程度は覚悟していますが、やられ方が簡単すぎるので5人のチームディフェンスを構築しないといけないです」

そうはいってもやはり、収穫の方が多かったのも間違いない。もともと伊佐は琉球ゴールデンキングスのヘッドコーチだった頃、5人を同時に入れ替える積極采配を用いていた。SR渋谷でも広瀬健太、石井と故障者が戻り、特別指定で即戦力の盛實海翔の加入もあり、選手層が厚くなったことで5人替えをここに来て行うようになってきている。

「今は各ポジションで2つのチームが作れているので、チャンスがあったらやりたいと毎試合思っています。チームとして求める方向性は一緒ですが、少しずつ個々の役割は変わっているので相手も的を絞りづらくなる。ディフェンスをメインに考えながら、ボールハンドラーを何人か入れる。相手の外国籍選手のタイプを見て、4人交代なのか、5人交代なのか。そういったところをしっかり見極めてやっていきたい」

伊佐が言及するように、メンバーが一気に変われば相手にとってはアジャストが難しい。どこよりもプレータイムをシェアし、それが機能しているSR渋谷だからこその思い切った選手交代は、貴重なオプションになる可能性を秘めている。

大勝したが、内容的には反省点も目立ち、勝って兜の緒をしめる試合となった。だからこそ「明日しっかり戦って良い流れで天皇杯に臨みたい」と指揮官が語るように、今日の第2戦はSR渋谷にとって結果と内容、両方をしっかと追い求めていくべき一戦となる。

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