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元マイクロソフトCEOでITに強いオーナーが大勝負に出る?

クリッパーズが、来シーズンのレギュラーシーズンから独自の試合Liveストリーミング配信サービスの導入を検討していることが分かった。

『Orange County Register』によれば、クリッパーズとFox Sportsの放映権契約は2015-16シーズンで終了。新契約に向けて現在交渉中だが、進展していないという。

そこでチームは、通信事業者に頼らない新たな配信サービスの導入を検討。現在は、ファンがどのような形で試合を観戦しているかの傾向と、映像配信サービスにファンが求めるものを調査している。

NBAは、2016-17シーズンからターナー・ブロードキャスティング・システムおよびウォルト・ディズニー・カンパニーと新たに9年間のメディア権契約を締結。同契約は総額240億ドル(約2兆6000億円)とも報じられており、各チームの収入増加が見込まれている。

ここである程度の収入が保証されていることから、クリッパーズは試合中継で斬新な手法を採用する『ギャンブル』に打って出るのだと見られている。

アメリカ国内のテレビ視聴方法はケーブルテレビ契約が主流だが、ユーザーがストリーミング放送サービスとの契約に移行し始めるケースが急増している。クリッパーズのオーナー、スティーブ・バルマーは、米マイクロソフトの元CEOを務めただけあって、最新テクノロジーに強い関心を持っているようだ。

世界中のスポーツイベントをLiveで視聴できる時代となった今、クリッパーズが向かおうとしているとされる方向性はサプライズではなく、時代の潮流を上手く読んだやり方なのかもしれない。