「普通にプレーしたら勝てない」指揮官の策が的中した大阪エヴェッサが見事な先制攻撃から千葉ジェッツを封じて快勝!

2017/10/22
Bリーグ&国内
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文・写真=鈴木栄一

司令塔の富樫に対し徹底的にフィジカルで止める作戦

10月21日、大阪エヴェッサが敵地に乗り込んで千葉ジェッツと対戦。第1クォーターでいきなり15点のリードを奪うと、最後まで試合の主導権を握り続け、84-68で快勝した。

この試合、まず勝敗の分かれ目となったのが第1クォーターだ。大阪は今シーズン初めてオン・ザ・コート「2」で臨んだ選手起用が当たる。グレッグ・スミスを軸にインサイドで得点を重ねると、木下博之、熊谷尚也も効果的にアウトサイドシュートを沈めるなど、堅守を武器とする千葉を圧倒。

「出だしは自分たちが出来すぎで、逆に千葉はソフトに入ってきてくれました。そこの部分で主導権を握れました」と桶谷大ヘッドコーチが振り返るように会心のスタートを切り、29-14と大きく先行した。

そしてもう一つは千葉の司令塔である富樫勇樹への対策だ。今野翔太、合田怜とフィジカルの強さが持ち味の2人で徹底マーク。その結果、富樫をシュート12本中3本成功による9得点に抑え、5ターンオーバーを誘発と見事に抑えたことだ。

「今野と合田で富樫選手に対して、フィジカルにプレーして守る。自分たちのオフェンスでは徹底して富樫のところでスクリーンをかけていきました。引いて守るなど定番通りに守ったら彼は楽にプレーしてしまいます。富樫君の3ポイントシュートが決まると、千葉の流れが始まるのでそこは徹底的に止めたい。自分たちはアグレッシブに彼にアタックしていこうと話し、それをよくやってくれたと思います」と桶谷ヘッドコーチは富樫対策を明かした。

ファウルと吹かれてもおかしくないような激しい当たり、また、今シーズンここまでなかったオン・ザ・コート「2」でのスタート。この2つの仕掛けを行った理由を、指揮官は「普通にプレーしたら勝てない。アグレッシブにプレーして、主導権を取らなければと思っていました」と語り、先行逃げ切りの狙いががっちりとはまった。

「明日、止められるようになったらチーム力が付く」

千葉の大野篤史ヘットコーチは、「良いところが全くなく、自分たちらしさを出せませんでした。エナジーを出すべき部分、ディフェンスの激しさ、リバウンドへの執着心がなかったです」とコメント。

富樫がいつものようなプレーを見せられなかった点については、彼自身の問題というより、「自分たちのリズムが出せないまま彼にボールを託してしまった部分が問題です」と、チームとしての低調なパフォーマンスに拠る部分が大きかったと見ている。

仕掛けが的中しての快勝だった大阪だが、桶谷ヘッドコーチは「今日はたまたまうまくいった部分もあると思います。明日はそうはうまくはいかない。富樫選手について、明日はスクリーンなどいろいろと工夫していると思います」と、明日も同様の展開になるものとは考えていない。しかし、だからこそ「明日、相手の対応策を止められるようになったらもっとチーム力がついてきます」とさらなるチームの進化へ、難敵相手への連勝を貪欲に狙っていく。

開幕5勝1敗スタートの千葉に対し、1勝5敗の大阪かつ、千葉のホームゲームということで、千葉有利の見方が多かったこのカード。しかし、大阪の会心のパフォーマンスで、第2戦が俄然面白くなってきた。