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2試合連続30得点超えもキャブズに大敗

レブロン・ジェームズは、バックスのヤニス・アデトクンボにシーズンMVPを受賞できるだけの力があると見ている。

10月20日、そのアデトクンボが所属するバックスとの試合前、レブロンは「彼は非常に力強く、優れた選手。偉大な選手になる道を間違いなく歩んでいる。技術も、才能もある。シーズンMVP受賞に導いてくれる素晴らしい指導者(ジェイソン・キッド)に恵まれた」と語った。

昨シーズンを通じて最も成長した選手に贈られるMIP賞を受賞したアデトクンボの能力は、ウォリアーズのケビン・デュラントも認めるところ。キャブズ戦で34得点8リバウンド8アシスト3スティールを記録したアデトクンボは、今シーズンのMVP候補にも挙がるだろう。

しかし、どんなに称賛されようと、レブロンと比べて選手としての『格』が違うことは、アデトクンボ自身が理解している。結局のところ、優れた選手は個人スタッツではなく、チームを勝たせられるかどうかで判断される。97-116で敗れた試合後、「自分はレブロンと同じレベルにはいない。彼は現役選手の中でベストプレーヤーの一人で、歴代最高選手の一人でもある」と負けを認めた。

優勝候補キャブズと中堅クラスのバックスを比べると、戦力差があるのは間違いない。だが、置かれた状況の中でチームメートの力を最大限に引き出す力を身に着け、強いリーダーシップとともにチームを強豪へと成長させられれば、アデトクンボのMVP受賞も現実味を帯びてくる。

本人もそれを理解しているからこそ、大きなことを言わないのだろう。だが、焦る必要はない。22歳にしてNBAを代表する選手の一人になろうとしているアデトクンボには、まだまだ伸び白は残されているのだから。