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ポール・ジョージの完全復活を支えたボーゲルに連絡

セルティックスでのデビュー戦で左足首の脱臼と脛骨骨折の重傷を負ったゴードン・ヘイワード。10月19日に手術は成功したが、今シーズン中の復帰は難しいと見られている。ヘイワードは、これから気が遠くなるほどのリハビリ生活を送ることになる。

セルティックスの指揮官、ブラッド・スティーブンズにとってヘイワードは、バトラー大学時代からの可愛い教え子。ヘイワードの長いリハビリ生活を支えようと、彼はまずマジックのヘッドコーチ、フランク・ボーゲルに連絡を取った。というのも、ボーゲルはヘイワード以上の重傷を負ったポール・ジョージの完全復活を支えた人物だからだ。

2014年の夏にアメリカ代表の紅白戦で右足開放骨折という重傷を負ったジョージは、2014-15シーズン中の復帰が難しいと言われていたが、懸命なリハビリとトレーニングを続けた結果、2015年の4月に復帰を果たした。2015-16シーズンに完全復活を遂げ、それ以降の活躍は説明するまでもない。

スティーブンズは、10月20日の練習後にボーゲルとのやり取りを明かしている。「ボーゲルには、バックス戦の日に連絡を入れた。ポールがケガをしている間にどう励ましたか、他にすべきことがあるかを聞いた。そうしたら彼は、『ポールは椅子に座った状態で、左手でも右手でもシュートを決められるベストプレーヤーになった。ケガと戦うためには何か楽しくやれる方法を生み出すことだ』と言っていたよ」

教え子を思うスティーブンズの気持ちもさることながら、NBAコミュニティの支え合う力にも心を打たれる。ライバル関係にあっても、必要とあれば立場にこだわらず教えを乞うし、頼られたら惜しみなく助言を与える。これでボーゲルも、ヘイワードの完全復活を願っている一人となった。

ヘイワードが復活を遂げた時、若き知将スティーブンズが考案した独創的なリハビリ方法が明かされるのだろう。その日ができるだけ早く訪れることを、誰もが願っている。