マーカス・スマート

視力を失う恐怖を味わいながらも「休養になった」

セルティックスのガード、マーカス・スマートの復帰が近づいている。スマートはウイルス性結膜炎を両目に患い、直近の7試合を欠場しているが、「しばらく目が見えなくなると思った」ほどひどい症状だったという。

スマートが患っていた結膜炎は「主治医が経験したことがないほど重度のウイルス性結膜炎」だった。12月6日のナゲッツ戦後、体調不良でボストンへ帰ったあと左眼にアレルギー反応のような症状があった。そのあと右眼にも同様の症状が出て、医者からアデノウイルスによる結膜炎と診断された。

スマートによれば「長い間経験してなかったほどの痛み」があったとのこと。

光の刺激を避けるために家の中でもサングラスを着用していたが、両眼から出た分泌物がまぶたを塞いでしまった。それを除去する治療の際には血が混じった涙が流れたそうだ。治療は「眼を針で刺されるような感覚」だったとスマートは言う。

現在は、感染の心配もなく順調に回復しているが、スマートもチームも復帰を急いではいない。眼を光の刺激に慣れさせるのと、試合で戦うだけのコンディションを取り戻すにはもう少し時間が必要だ。

視力への影響が心配されるほど重症だったが、スマートは「休養になったし、ケガも治すことができた」とポジティブに捉えている。

チームはスマートが不在の間も好調をキープしているが、闘争心をチームメートに伝播させることのできる彼の存在感は、厳しい試合でこそ必要なもの。完全復活に期待したい。