森岡奈菜未

「コーチも選手も試合の中でもがきながらいけたら」

ウインターカップ3日目、女子は8試合が行われ、ベスト8が出揃った。

安城学園(愛知)と対戦した大阪薫英女学院(大阪)は、塩谷心海がインサイドを制し、福田希望が連続で3ポイントシュートを沈めるなど、第1クォーターを21-10で終える。その後も安定したディフェンスを軸にキャプテンの森岡奈菜未も要所で得点を重ね、すべてのクォーターを上回り79-59で勝利した。

安藤香織監督は大会前に「今年のチームは弱い」と語っていたが、順当にベスト8進出を決めた。「行きたいところで主力がポロっとしたりするので。全員がしっかりすれば結構良いんですけど……」と、まだまだ力を出しきれていないことを気にしている。

今日の試合は「ハンドオフの多い相手に対してしっかりアジャストできたので、ディフェンスは良かった。スコーンといくチームではないので、これくらい」と総括した。

安藤監督がそう言うように、79-59という点差ほど圧倒したイメージはない。それでも、「ミスをしても声を掛け合えていますし、本人たちが弱さを分かった上でプレーできているので、大きく崩れることはない」と信頼も寄せ、「チャレンジするだけなので、コーチも選手も試合の中でしっかりともがきながらいけたら」と、その先を見据えている。

キャプテンの森岡奈菜未は要所で顔を出し、ポストプレーや3ポイントシュートを沈める活躍。「チームが困った時や時間がない時は私が行くように意識してますけど、自分以外にも得点が取れる選手がいるので、ゴリゴリは行かないです」と自身の役割を語ったが、それでもチームハイの17得点を挙げている。

結果的に20点差を付けたが、なかなか点差は広がらずスコア以上に拮抗していたように映った。それでも「オフェンスで相手を圧倒するというより、まずはディフェンスです。ディフェンスがしっかりできている時が自分たちのリズムが良い時でもあるので」と、終始守備が安定していたことで、気持ちには余裕があった勝利だった。

大阪薫英女学院は明日ベスト4を懸け、東京成徳大学(東京)を67-61で破った聖カタリナ学園(愛媛)と対戦する