フランク・ボーゲル

キッドも「フランクは素晴らしいリーダー」と絶賛

昨シーズンとは比較にならないくらい順調にレギュラーシーズンを送るレイカーズを束ねている指揮官のフランク・ボーゲルは、レブロン・ジェームズら選手、それからジェイソン・キッドらコーチングスタッフからの信頼を勝ち取った。

結果が伴っていることが何よりも大きいのだろうが彼はその人柄と、ポジティブな性格でスター集団をまとめている。『LA Times』によれば、映像を使ってのミーティングになると、ボーゲルは頻繁に映画のシーンを用い、選手たちにメッセージを伝えるという。

例えば、先日は映画『Creed Ⅱ』で、ロッキー・バルボアがアドニス・ジョンソンと鏡の前に立ち、そこに写るアドニスの姿を指で差し「リングに上がれば、いつだって自分と戦うことになる」と言う場面を使い、選手たちに内省することの大切さを伝えた。

かと思えば、ホークス戦でラジョン・ロンドが見せたレブロンへのロブパスと見せかけたフェイント、それにレブロンも呼応しブロックのフェイントを見せた場面を使って選手たちの笑いを誘った。

ペイサーズ、マジックを経てレイカーズのヘッドコーチに抜擢されたボーゲルは、元グリズリーズならびにネッツを率いたライオネル・ホリンズ、元ネッツならびにバックスの指揮官を務めたキッドがアシスタントを務めるコーチ陣からも評判が良い。

キッドは、「フランクは素晴らしいリーダー。清い心を持っていて冷静。いろんなことがあっても、ストレスを溜め込まない」と、称えている。ボーゲルの指揮官就任以降、一部メディアは、もし解任されるようになればキッドが後任候補と伝えた。だがキッドは「それは外部が騒ぎ立てている話で、球団内部の様子は全く異なる。自分は彼を信頼しているし、彼も自分を支えてくれている。チームではそういう関係が大事なんだ」と、答えた。

またボーゲルは、選手に正直な指導者だ。ガードのトロイ・ダニエルズはボーゲルが毎試合のプランを説明してくれ、仮に自分以外の選手を使うことになっても、きちんと伝えてくれると話す。

キャバリアーズ時代、ヒート時代もヘッドコーチとの関係性については頻繁に報じられてきたレブロンも、試合後メディアの質疑に応じる際、ボーゲルについて聞かれていないときでさえ、しばしば彼の名前を出してその仕事を称えている。

就任当初はスター選手、個性的な選手が多いレイカーズをまとめられるか心配されたが、ここまでの戦績、チーム内の雰囲気、選手とコーチのコメントから察するに、どうやら取り越し苦労だったようだ。