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ドラフトから3年で31試合出場、ケガだけが課題

セブンティシクサーズがジョエル・エンビードと新たに5年1億4400万ドルのマックス契約を結んだことを『ESPN』が伝えた。

エンビードは現在23歳、2014年にドラフト全体3位指名を受けてシクサーズと契約するも、その直前に右足の甲を骨折しており、2年間をケガのリハビリに費やすことに。昨シーズンにようやくNBAデビューを飾ったが、シーズン途中で今度は左ひざ半月板を故障。結局、このシーズンも31試合の出場に留まった。

3シーズンで31試合にしか出場していない選手にとっては異例とも言える大型契約。それでも、エンビードのもたらしたインパクトはそれだけの価値があったとも言える。スモールボール化が進む現在のNBAで、本格派センターは貴重なものとなっている。開幕当初はケガの影響でプレータイムを20分から25分に制限される中でも、ずば抜けたプレーを披露。1試合平均20.2得点、7.8リバウンド、2.1アシストというスタッツだけでなく、長らくドアマットチームに甘んじてきたシクサーズに『勝ちの味』を教えてくれる存在となった。

あまりにケガが多いエンビードとの長期契約にはリスクもある。ただ、詳細は未発表ながら、ケガに応じたオプションも契約には明記されているようだ。プレシーズンマッチ3戦目のセルティックス戦にもベンチ登録されず、開幕をどのようなコンディションで迎えられるかは分からない。それでも、シクサーズはエンビードにクラブの将来を託した。

ベン・シモンズとマーケル・フルツの若手コンビはプレシーズンマッチで期待通りのパフォーマンスを見せている。ここにエンビードが万全の状態で加われば、シクサーズのプレーオフ進出の可能性は一気に高まる。