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1967年以来のオールスターゲーム開催を目指す

2019-20シーズンからサンフランシスコに建設中の新ホームアリーナを使用する予定のウォリアーズが、2021年のNBAオールスターゲーム開催地に名乗りを挙げたと『ESPN』が伝えた。

ウォリアーズが19-20シーズンから本拠地にする予定のチェイス・センターは、2019年に完成予定の多目的施設で、収容人数は1万8000人になる見込み。NBAのオールスターゲームは街全体での大規模なイベントになり、世界各国からファン、メディア、セレブ、スポンサー関係者らが大挙して開催地に集まる。そのため、交通の便が良く、高級宿泊施設の数も開催地の選定において重要な要素になるが、ベイエリアであれば十分な環境が整っていると見ていいだろう。

最後にサンフランシスコでオールスターゲームが開催されたのは、ウォリアーズが『サンフランシスコ・ウォリアーズ』と名乗っていた1967年のこと。もし開催地に決定すれば、実に54年ぶりにサンフランシスコにNBAオールスターゲームが帰ってくることになる。

今回の移転は、あくまでホームアリーナをオラクル・アリーナからチェイス・センターに変えるもので、チーム名は今後も『ゴールデンステイト・ウォリアーズ』のまま変わらない。オークランドを離れるというのは事実で、この決定を好意的に受け入れていない地元ファンの声も聞かれるが、チームはオークランドとサンフランシスコを含む『ベイエリア』の象徴として存在していく。

本拠地変更も『ゴールデンステイト』は変わらず

サンフランシスコは世界を代表する大都市の一つだ。ここ3年で2回もNBA王者になった革新的なチームであるウォリアーズにとっては、今後リーグのグローバル化がさらに進むことを考えても、サンフランシスコに本拠地を構える方が球団にとって何かとプラスに働く。チェイス・センターへの移転決定後、以前の『サンフランシスコ・ウォリアーズ』にチーム名を改名することをファンに問うたメディアもあったが、球団はカリフォルニア州の愛称である『ゴールデンステイト』という名称を残すことで、不要な反感を買わないよう配慮している。

2018年のオールスターゲームはロサンゼルス、19年はシャーロットでの開催が決定済みで、2020年または21年の開催地にはクリーブランド、ミルウォーキー、オーランド、デトロイト、ヒューストンも名乗りを挙げている。ポートランドも20年と21年の開催地候補になるため手を挙げたが、宿泊施設の数が足りないという理由で、NBAから却下された。

ウォリアーズ旋風で好景気に乗る今だけに、サンフランシスコで再びオールスターゲームを開催できれば盛り上がることは間違いない。今後の選考過程に注目し、推移を見守りたい。