八村塁

渡邊が八村のプルアップを防ぐ

ウィザーズがグリズリーズのホームに乗り込んだ一戦。八村塁が24試合連続で先発出場し、渡邊雄太が今シーズン4試合目の出場機会をつかみ、NBAで日本人対決が実現した。

開始2分過ぎ、リバウンドを取った八村はボールをプッシュし、そのままレイアップを沈めて初得点を記録。その後、ブラッドリー・ビールとの合わせからゴール下で得点するが、残り3分30秒に早くも2つ目のファウルを犯しベンチへと下がった。

5点ビハインドで第1クォーターを終えたウィザーズだったが、3ポイントシュートが連続で決まり、開始約2分で8-0として逆転。グリズリーズが劣勢に立たされたこの場面で渡邊が投入された。なかなかオフェンスに絡むことはできなかったが、コーナーでボールを受けた際は迷わず3ポイントシュートを放った。これは外れたが、渡邊が入ったことでディフェンスが締まり、グリズリーズが再び逆転した。

第2クォーター残り7分42秒、グリズリーズが3点リードの場面で八村がコートに戻り、史上初めて日本人選手が同時にNBAのコートに立った。

ウィザーズのトランジションにより、八村と渡邊がマッチアップしたシーンでは、八村のプルアップにしっかりとシュートチェックに跳んだ渡邊に軍配。直後、ジャ・モラントが3ポイントシュートを沈めグリズリーズがリードを8点に広げた場面で渡邊はベンチに下がった。

その後、八村は3ポイントシュートとフリースローを成功させ8得点に伸ばすも、ジャレン・ジャクソンJr.やブランドン・クラークを止められず、54-69とウィザーズが大量ビハインドを背負って前半を終えた。

八村はプルアップジャンパーを沈め、得点を8試合連続で2桁に乗せるも、集中力を欠いたチームは軽率なターンオーバーを連発。その後も流れは変わらず、八村は最終クォーターに約3分間プレーしただけで、ガベージタイムへ突入した。

残り2分28秒、18点リードと勝敗が決した場面で渡邊は再びコートに立った。ルーズボールに身体を投げ出すなど、少しでもアピールをと気迫が伝わるプレーを披露。高さを生かしてオフェンスリバウンドを獲得したが、その後はプレーに絡めずタイムアップを迎えた。

渡邊は今シーズン最長となる7分間のプレータイムで3リバウンドを記録するも、最初に放った3ポイントシュートを決められず無得点に終わった。ディロン・ブルックスが27得点、クラークも25得点とチーム内のライバルが出色の出来を見せており、渡邊にとっては厳しい状況が続く。

試合後、八村と渡邊はユニフォームを交換した。再び2人がマッチアップする日が待ち遠しい。