文=鈴木健一郎 写真=レバンガ北海道

連携協定を結ぶ札幌大との人材交流で実現

女子日本代表を率いて2013年と2015年のアジアカップを制し、昨年のリオ五輪ではベスト8にチームを導いた内海知秀が、レバンガ北海道のアドバイザリーコーチに就任した。

リオ五輪を終えて代表ヘッドコーチを勇退した後は札幌大の客員教授として男女のバスケットボール部を見ている内海だが、札幌大とレバンガ北海道が連携協定を締結する中で、人材交流の一環として今回のアドバイザリーコーチ就任が実現した。

先日に行われたWリーグ開幕記者会見後に行われたレセプションパーティーの中で、リーグの発展に貢献した人物に贈られる『WJBL功労賞』の発表があり、内海もこれを受賞。この際に内海はアドバイザリーコーチとしての取り組みについてこう語った。「札幌大での仕事もあるため、フルタイムでレバンガ北海道にかかわることはできませんが、自分の経験を伝えることで水野宏太ヘッドコーチをサポートしたい。ホームゲームでは可能な限りベンチにも入るつもりです」

WリーグでもBリーグでも、代表選手たちは各チームに戻って経験を還元している。それはコーチも同じ。昨年まで男子日本代表を率いた長谷川健志は栃木ブレックスのヘッドコーチに就任、そして今回は内海がレバンガ北海道のコーチングスタッフに加わる。ここでも良いケミストリーが発揮され、国際舞台を戦った貴重な経験がチームへと伝わっていくことに期待したい。