前回はレブロンとデュラントが3部門ともに1位
NBAは来年2月18日に開催するオールスターゲームでのレギュレーション変更を発表した。
これまではカンファレンスごとにチームを分けた『EAST』と『WEST』が対戦していたが、次回からはドラフト形式でチームを決めることになる。昨シーズンに導入された、ファン投票以外にも投票権を持つメディアと全現役選手による票が反映されるシステムは継続。東西からスターターの5選手が投票によって先に決まり、オールスター直近の成績で選ばれたヘッドコーチがリザーブの選手を選んで、カンファレンスごとに12人の出場選手が決まる。
新しくなるのはここからで、各カンファレンスで最多得票を得た選手がキャプテンとなり、カンファレンスに関係なくドラフト形式で好みの選手をピックアップしていく。この発表に合わせてNBA選手会のクリス・ポール会長も「エキサイティングだ。オールスター開催を楽しみにしている」とのコメントを発表している。
昨シーズンは東西だけでなくフロントコートとバックコートの部門別で投票が行われた。東カンファレンスではフロントコートでレブロン・ジェームズが、バックコートでカイリー・アービングが1位。西カンファレンスではケビン・デュラントとステフィン・カリーが1位になった。
この中で、ファン投票、現役選手投票、メディア投票の3部門すべてでトップの得票を集めたのはレブロン・ジェームズとケビン・デュラント。この2人が今シーズンのオールスターゲームでキャプテンになったとしたら、どのようなチームを組むのだろうか。容易に想像できるのは、レブロンが仲の良い『バナナボート』組を集め、デュラントが年俸減額を受け入れてまで残したウォリアーズのメンバーとオールスターでもプレーするというもの。
キャプテンになった選手の『遊びゴコロ』に期待
しかし、オールスターはあくまで『祭典』であり、2人とも遊びゴコロは理解しているはず。ファンが望むのはレブロンが「この機会を置いて一緒にプレーすることはない」と真っ先にステフィン・カリーを指名し、2人の共演が実現することだろう。そしてチーム・デュラントはラッセル・ウェストブルックを1位指名。昨シーズンのオールスターで2人は一緒にプレーしたが、ぎこちなさは隠せなかった。デュラントが1位指名というリスペクトをウェストブルックに示すことで、2人のMVPに『真の雪解け』が見られるかもしれない。
2月までには何度も対戦しているであろうカイリー・アービングとレブロンのタッグ再結成、ドレイモンド・グリーンとカリーのマッチアップなど、新たな『ドラフト制度』が生み出すマッチアップの想像はふくらむばかり。当然、この『ドラフト』も何らかの形でリアルタイムでファンが視聴できる方法をNBAは準備するはずだ。いずれにしても、オールスターゲームの価値がこの『テコ入れ』で急上昇したことは間違いない。