ボールへの執着心、思い切りの良さで三河を上回る
滋賀レイクスターズがホームのウカルちゃんアリーナにシーホース三河を迎えた第2戦。前半は拮抗した戦いが続くも、第3クォーターで3ポイントシュートを確率良く決めることで突き放し、82-73で勝利した。
滋賀は前日の第1戦で80-65の快勝を収めていたが、三河は得点王のダバンテ・ガードナーを出場停止で欠いていた。そのガードナーが復帰した第2戦。滋賀は序盤から全員で徹底したガードナー対策を実行。ハードの守るだけでなくパスコースもふさぎ、第1クォーターでガードナーを3得点に抑えるだけでなくターンオーバーからの速攻にも持ち込んだ。
37-34と滋賀がリードして迎えた第3クォーターに試合が動き出す。滋賀はインサイドのディフェンスの注意を引き寄せて外へ展開。狩野祐介が迷わず3ポイントシュートを決める。さらには全員でリバウンドを取りに行き、自分たちのリズムでオフェンスへ持ち込む。開始3分で連続8得点を奪って主導権を握った。
ディフェンスではローテーションを確実に行い、プレッシャーをかけることで24秒バイオレーションを誘う。オフェンスでは中と外をバランス良く使い分け、前が空けば全員が迷わず打つ姿勢を貫き、このクォーターに6本中5本の3ポイントシュートを成功させた。得点とリバウンドで奮闘するジェフ・エアーズがファウルトラブルになった後もチームは積極性を失わず、64-50と大量リードを作った。
ゴール下を制する者が試合を制す、ホームで貴重な連勝
最終クォーターになると、三河はインサイドではなく、アウトサイド中心のオフェンスに切り替える。川村卓也の3ポイントシュートや桜木ジェイアールのミドルシュートが続き、6点差まで追い上げた。
それでも滋賀はここで慌てず、齋藤拓実と狩俣昌也の2ガードが試合を落ち着かせる。外から齋藤がロング2ポイントシュートを決めれば、インサイドではこの試合で23得点7リバウンド6アシストを記録したクレイグ・ブラッキンズが得点を奪い、三河の流れを断ち切った。こうして滋賀は最後までリードを守り切り、82-73でホーム2連勝を飾った。
この試合ではリバウンドで40-31、そしてセカンドチャンスポイントでも16-9と、ゴール下を制した。第3クォーターに突き放す要因となった3ポイントシュート攻勢も、リバウンドで互角以上に渡り合えているという自信があってこそ。全員でボールに食らい付く姿勢で三河を上回った。
滋賀は11日の水曜ナイトゲームもホーム開催。指揮官ショーン・デニスは、「水曜日に大阪エヴェッサを迎えてのホームゲームがある。チームの目標はここで3連勝をすること」と、この勢い次戦に繋げたいと意気込む。まだ7勝11敗と負け越しているが、もともと滋賀は前半戦につまづき、後半戦に追い上げるチーム。昨シーズンは後半戦に2度記録したホーム3連勝を前半戦のうちに達成できるかどうか。滋賀にとってはシーズンを占う重要な一戦となりそうだ。
12月8日のB1 9試合の結果
富山72-73千葉
島根85-92SR渋谷
秋田85-74A東京
新潟63-67横浜
滋賀82-73三河
京都80-86大阪
北海道78-55三遠
宇都宮87-71名古屋D
川崎98-75琉球