八村塁

ほぼ出ずっぱりも質は落ちず27得点の大活躍

ウィザーズがホームにシクサーズを迎えた一戦。八村が15得点を集中させた第2クォーターを40-22として逆転したウィザーズが、そのリードを守り切り、119-113で勝利した。

開始から約4分間フィールドゴールが決まらないウィザーズは1-8と先行された。八村も強引にシュートに持ち込むがジョエル・エンビードに阻まれた。それでも開始5分、イシュ・スミスのドライブに合わせて初得点を記録すると、トランジションから速攻のリバースレイアップを決めるなど、積極性を失わなかった。

25-33とビハインドを背負ったが、第2クォーターに入ると八村が躍動する。

ステップバックからのミドルシュートやコーストトゥコーストを決めて反撃ののろしを上げると、残り4分を切った場面では、ベン・シモンズからファウルを獲得し、フリースローを2本沈めて51-52と逆転した。止まらない八村はドライブからエンビード越しにミドルシュートを沈めるなど、第2クォーターだけで15得点の荒稼ぎ。ダービス・ベルターンズが6本の3ポイントシュートをすべて成功させたこともあり、65-55と2桁をリードして前半を終えた。

ミドルシュートを沈めて、第3クォーター最初のフィールドゴールを記録した八村だったが、その後は得点に絡むシーンがなくなる。それでも、スミスを起点としたチームプレーがうまく決まりリードを保った。

ほぼ出ずっぱりだったが八村の運動レベルは落ちず、守備範囲の広さを生かしダブルチームやビールのシュートミスを押し込むなど、最後まで献身的なプレーでチームを支えた。

5点差まで迫られた場面もあったが、その都度跳ね返したウィザーズ。残り24秒、八村がフリースローを2本沈め、点差を2桁に乗せたところで勝負アリ。格上のシクサーズから大きな1勝を手にした。

チーム最長となる43分間コートに立ち続けた八村は1本の3ポイントシュートを含む27得点7リバウンド2スティールを記録。
キャリアハイの30得点を挙げるも、勝利に繋がらなかったクリッパーズ戦後には「どうやったらチームを助けられるのか」と苦悩していた。だが、この試合では連敗ストップの立役者となる会心のプレーとなった。