カーメロ・アンソニー

指揮官も称賛「心温まるカムバックのストーリーだ」

ブレイザーズに加入したカーメロ・アンソニーが、西カンファレンスのNBA週間最優秀選手に選出された。

NBA復帰までの道のりは平坦ではなかった。2017年、当時ニックスに所属していたカーメロはトレード拒否権を放棄し、ラッセル・ウェストブルック(現在はロケッツ)とポール・ジョージ(現在はクリッパーズ)のいるサンダーに移籍。2018年にはロケッツと1年契約を結んだが、シーズン開幕早々の11月半ばにチームを離れることになった。

それから約1年のブランクを経て、カーメロはトレイルブレイザーズと契約を結び、NBAに戻って来た。11月19日のデビュー戦では10得点4リバウンド1ブロックを記録。先週は1試合平均22.3得点、7.7リバウンド、2.7アシストを記録した。

この選出については批判的な意見もある。ジェームズ・ハーデンやルカ・ドンチッチの方がスタッツは優れていたからだ。ハーデンは1試合平均42得点、ドンチッチは35得点を記録している。NBAは、カーメロの復活に至るまでのストーリーも考慮して、選出に値すると判断したようだ。

カーメロの受賞にブレイザーズのヘッドコーチ、テリー・ストッツは「素晴らしいことだ。彼のおかげでチームは3勝0敗と好調だった。心温まるカムバックのストーリーだ」とコメントした。

ブレイザーズは現在8勝12敗、西カンファレンスで11位につけている。プレーオフ進出へ向けてチームには課題も多いが、カーメロの活躍が続けば可能性は見えてくる。