開幕カードの見どころを大河チェアマンが紹介
既報どおり、9月22日(木)~23日(金)に「アルバルク東京vs琉球ゴールデンキングス」戦が代々木第一体育館にて、フジテレビでの地上波放送とともに盛大に幕を開ける。
翌日9月24日(土)から2日間行われるその他の開幕カード、年間スケジュールについても、本日Bリーグより発表があった。Bリーグの大河正明チェアマンが、開幕カードをそれぞれの見どころとともに発表してくれた。
東地区
栃木ブレックス vs 秋田ノーザンハピネッツ(会場:ブレックスアリーナ宇都宮)
「栃木には田臥選手がおり、その田臥選手の出身校である能代工高は秋田。田口選手(成浩/秋田)vs 古川選手(孝敏/栃木)の3ポイントシュート合戦は見逃せない」
千葉ジェッツ vs 仙台89ERS(会場:船橋アリーナ)
「千葉は昨シーズン10万人の入場者数を記録した人気クラブ。東日本大震災から立ち直り、“東北の雄”と言われる仙台との対戦」
中地区
横浜ビー・コルセアーズ vs サンロッカーズ渋谷(会場:横浜文化体育館)
「横浜市は“横浜熱闘倶楽部”として4つのプロクラブを応援。そこからプロバスケを代表するビー・コルセアーズがサンロッカーズ渋谷と戦う。横浜 vs 渋谷はオシャレな対決」
富山グラウジーズ vs 新潟アルビレックスBB(会場:富山市総合体育館)
「bjリーグ時代からのライバルである北陸ダービーが開幕戦から実現。どちらも負けられない」
三遠ネオフェニックス vs 川崎ブレイブサンダース(会場:豊橋市総合体育館)
「コーチ、選手を補強し生まれ変わった三遠と、NBL最後のチャンピオンである川崎の対決」
西地区
滋賀レイクスターズ vs シーホース三河(会場:滋賀県立体育館)
「NBLの押しも押されぬ強豪・三河に対し、チャレンジャーとして滋賀が挑む」
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ vs 京都ハンナリーズ(会場:愛知県体育館)
「NBL新人王の中東泰斗選手を擁し、新しいクラブに生まれ変わろうとしている名古屋。bjリーグ2シーズン、リーグ戦最上位に位置した京都との対戦」
交流戦
大阪エヴェッサ vs レバンガ北海道(会場:府民共済SUPERアリーナ)
「bjリーグ初代チャンピオンの大阪と北の人気クラブであるレバンガ北海道が激突」
挑発的なNBL選手、自らをチャレンジャーと言うbjリーガー
北陸ダービーとなる富山 vs 新潟戦を除いて、旧NBL vs bjリーグの対決となり、注目の高いカードが出揃った。各地区を代表して栃木と秋田、三遠と川崎、滋賀と三河の選手が登場し、開幕へ向けた意気込みを語った。
両チームとも多くのファンを誇る栃木と秋田。古川孝敏は、「昨シーズン、悔しい負け方をしたので、初代チャンピオンを勝ち獲るためだけにやりたい。秋田のファンも来てくれるとは思うが、残念だが叩き潰したい」と挑発する。2年前、プレシーズンマッチ(栃木81-74秋田)で逆転負けを喫している田口成浩はリベンジを誓う。「チャレンジャーとして挑みたい。秋田にはクレイジーピンクと呼ばれる熱いブースターとともに栃木にぶつかっていき、バスケはやってみないと分からないというところを見せ付けたい」と謙虚な姿勢で対抗した。
三遠の太田敦也と川崎の篠山竜青はどちらも日本大学出身であり、先輩後輩の間柄。「篠山選手は日本大学の後輩なので負けたくない。チャンピオンであり、勢いもあるチームなので1点でも良いから競り勝ちたい」と言う太田は、NBLチャンピオンとの対戦を楽しみにする。対する篠山は、「意気込みの前に……先輩! 貧乏揺すりをやめてください(笑)。スタイリッシュに座るように言われてたでしょ」と笑いを誘う。あらためて、「NBLチャンピオンになったので、その勢いのまま良いスタートを切れるように頑張ります」と力を込めた。
横江豊は「滋賀は地域密着型の市民クラブ。ブースターは熱狂的で、選手を後押ししてくれる。三河はレベルがものすごく高く、なかなか一筋縄ではいかないので、滋賀一丸となって臨みたい」と、ファンとの共闘で強豪に挑む。三河のエース、比江島慎は「bjリーグのことはあまり知らない」と、挑発とも取れる発言で会場内をざわつかせる。「NBLでは今年は悔しい負け方をしたので開幕から飛ばしていきたい。できるだけ点差を付けて勝ちたい」と大勝宣言で締めくくった。
各クラブは選手補強や強化を進めていき、Bリーグ開幕に向かって準備を始める。これまでbjリーグに比べ、実力的にはNBLが上と言われてきた。日本代表の多さ然り、この記者会見でも旧bjリーガーたちは自らをチャレンジャーと位置付けている。しかし、交わることのなかった各クラブの本当の実力は、コート上で戦って見なければ分からない。コート外の物差しで測られ、噂されてきたバスケットの実力が、ようやくコート上で明らかになる。