千葉ジェッツに挑んだ福岡第一、スピードで奮闘
11月30日、バスケットボール天皇杯と皇后杯の2次ラウンドが全国8会場で行われた。
男子の天皇杯で最も注目を集めたのは『高校最強』の福岡第一が、天皇杯3連覇中の千葉ジェッツに挑んだ試合。結果的には千葉がジョシュ・ダンカン、マイケル・パーカーといったインサイドの強みを存分に発揮して圧勝を収めたのだが、福岡第一も千葉と同じ堅守速攻のスタイルを貫いて奮戦。河村勇輝がリバースレイアップをフワリと浮かすサーカスショットを決めるなど21得点10アシスト、内尾聡理が26得点と、Bリーグの強豪に対して最後まで臆さずに立ち向かった。
京都ハンナリーズは、外国籍選手不在の陣容でB3所属の金沢武士団を相手に延長までもつれる大苦戦。42分半出場の永吉佑也がインサイドで何とか踏ん張り、最後は松井啓十郎が2人のチェックをモノともせずねじ込んだ3ポイントシュートが決め手となり競り勝った。
信州ブレイブウォリアーズは三遠に力の差を示す快勝
Bリーグでは開幕から16連敗でいまだに勝ち星がない三遠ネオフェニックスが、昨シーズンのB2王者である信州ブレイブウォリアーズに完敗を喫した。堅いディフェンスから速攻を浴び、インサイドでもアンソニー・マクヘンリーに勝負強さを見せられ、試合開始から2-8と走られた上にタイムアウトの直後にもスティールからの速攻を食らう。第3クォーター終了時点で50-30と信州の圧勝ペース。結局、信州はマクヘンリーとウェイン・マーシャルも25分以下の出場と、余裕を持って三遠を撃破して、今日は宇都宮ブレックスに挑む。
昨シーズンのB2準優勝チームの群馬クレインサンダーズは、サンロッカーズ渋谷に挑戦。第4クォーター開始時点で64-56とリードしていたが、杉浦佑成の2本の3ポイントシュートでSR渋谷が勢いに乗り、ライアン・ケリーの3ポイントシュートで逆転。主力にプレータイムが偏り失速した群馬を一気にかわして、85-78と勝ち切った。
11月30日の天皇杯2次ラウンド16試合の結果
宇都宮115-71東京CR
新潟85-81日立金属
名古屋D88-70アイシンAW安城
京都82-79金沢
大阪83-73熊本
滋賀83-61福岡
千葉109-73福岡第一
A東京103-69埼玉
信州69-44三遠
SR渋谷85-78群馬
三河91-83FE名古屋
富山95-61岡山サテライト
川崎82-49豊田合成
琉球112-51佐賀
北海道87-54横浜
秋田72-61島根
東京医療保健大、シャンソン相手に粘りのバスケ
女子の皇后杯ではWリーグのチームが順当に勝つ中で、大健闘を見せたのが昨年のインカレを制した東京医療保健大だ。本川紗奈生、谷村里佳と現役日本代表選手を擁するシャンソン化粧品に対して第2クォーター開始からスティール連発の3連続得点で21-19と逆転。岡田英里や永田萌絵が思い切りの良く縦へのスピードという持ち味を出すことで接戦へと持ち込んだ。終盤まで突き放されずに食らい付き、主力選手にプレータイムが偏る中でも運動量は落ちなかったが、経験の差は否めず。終盤に東京医療保健大がトラベリングで貴重なポゼッションを失った一方で、シャンソンは攻めきれずクロックのないところでも最後はきっちり崩して谷村がジャンプシュートを決めて、71-68で辛くも勝利した。
11月30日の皇后杯2次ラウンド9試合の結果
シャンソン71-68東京医療保健大学
山梨QB86-77白鷗大学
新潟66-61秋田銀行
日立笠戸66-56ひらまつ病院
アイシンAW64-58日本経済大学
大阪人間科学大学118-80県立足羽高校
紀陽銀行99-73高知中央高校
滋賀銀行73-64今治
日立ハイテク80-46松蔭大学