八村塁

3試合ぶりに最終クォーターも出場

ウィザーズがサンズのホームに乗り込んだ一戦。互いにフィールドゴール成功率が50%を超えるハイスコアリングゲームとなったが、第3クォーターに最大21点のリードを奪ったウィザーズがその貯金を守り切り、140-132で勝利した。

先発出場した八村塁はエースのブラッドリー・ビールに次ぐ31分間のプレータイムで6得点6リバウンド2ブロックを記録した。

序盤、周りが高確率でシュートを沈めていく中、八村にはなかなかシュートチャンスが巡ってこなかった。ボールに絡もうとパスを呼び込むが味方と合わない。ディフェンスではダリオ・シャリッチとのマッチアップに苦戦した。

得意のミドルシュートがリングに嫌われ、ボール付近でパスを受けても高いシュートチェックの前に阻まれ得点できない時間が続く。それでも、第2クウォーター残り2分40秒にイシュ・スミスのボールプッシュに反応した八村は速攻からのダンクで初得点を挙げた。

74-69とリードして後半に入ったウィザーズは、3ポイントシュート攻勢により圧倒。開始1分半で10-2と走り、アイザイア・トーマスのミドルシュートで点差を20の大台に乗せた。

だが、デビン・ブッカーを中心に粘られ、徐々に点差を詰められると、悪い流れは八村にも伝わり、序盤と同様にシュートチェックに阻まれフィニッシュが決まらなくなった。

それでも、ペイントエリアでボールを受けた八村はこれまでの反省を生かし、身体を当てて相手を押し込んで、鬱憤を晴らすかのようなダンクを決めた。

ここ3試合連続で最終クォーターでの出場がなかった八村だが、この日は最終クォーターの頭から出場。先発は八村だけという布陣で9点のリードを保ち、残り8分でビールと交代した。

その後、4点差まで迫られたウィザーズだったが、ゲームハイの35得点を挙げたビールが勝負どころで得点を重ね、トーマス・ブライアントが貴重な3ポイントシュートを沈めて突き放した。

残り35秒、7点リードの場面で再びコートに戻った八村はファウルを誘発し、2本のフリースローを成功させてゲームを締めた。

結果的に6得点を挙げたが、フィールドゴール成功率は25%(8本中2本成功)と低調で、フリーで放った3ポイントシュートも決めたかったところ。また、意地のダンクを見せたが、ゴール付近でのシュートを何度も阻まれただけに、今後はより力強いプレーが求められる。

次戦はアウェーでレイカーズと対戦する。レブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスとのマッチアップも予想されるだけに、奮起してもらいたいところだ。