『スプラッシュブラザーズ』に並ぶ快挙
ホーネッツのホームに乗り込んだブルズが劇的な逆転勝利を収めた。その立役者となったのが、17本中13本の3ポイントシュートを沈め、キャリアハイの49得点を挙げたザック・ラビーンだ。
最終クォーター残り10分47秒、11点のビハインドを背負った場面でコートに戻ったラビーンは次々と3ポイントシュートを沈めて、点差を縮めていった。
残り8秒、トーマス・サトランスキーの3ポイントシュートが決まり2点差に迫ったブルズは、インバウンドパスを受けたディボンテ・グラハムにトリプルチームで襲い掛かりボールを奪取。そして、ボールを保持したラビーンは3ポイントラインまで下がり、フェイダウェイ気味にシュートを放った。このボールがリングに吸い込まれ、残り0.8秒での逆転劇となった。
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— Chicago Bulls (@chicagobulls) November 24, 2019
13本の3ポイントシュート成功と49得点はともにキャリアハイの数字。また、ステフィン・カリー(13本)、クレイ・トンプソン(14本)に次ぐ史上3人目の1試合13本以上の3ポイントシュートを成功させた選手となった。
最終クォーターに27得点を集中させ、勝利の立役者となったラビーンは「打てば決まるのは分かっていた。これまでに出場したどの試合よりもクレージーなゲームだった」と、コメント。
そんなモンスター級のパフォーマンスを見せられたチームメイトのタデウス・ヤングは「ザックはディズニーCMのようだったよ、魔法を使うからね」と最大級の賛辞を贈った。
最高のパフォーマンスを見せたラビーンだが、先日のピストンズ戦では5得点に終わるなど、安定感に欠ける面もある。ヒートに敗れた前の試合では、序盤に0-13と大きくつまずき、ラビーンは交代を命ぜられた。その後約5分間ベンチに下げられるなど、「コーチからの信頼が欠けている」と、『Yahoo Sports』に漏らしていた。
それでも、今回の試合でチームを勝利に導く大仕事をやってのけたことで、コーチからの信頼は急上昇するはず。黒星が先行するブルズだが、エースのラビーンが安定したパフォーマンスを見せれば、プレーオフ進出も実現可能だろう。
This man was on fire tonight.
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