日本初のプロフェッショナル・レフェリーが誕生、第1号となった加藤誉樹は会見で「光栄に思う一方で責任を感じています」

2017/09/25
Bリーグ&国内
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文=丸山素行

「日本バスケの飛躍に少しでも役に立てれば」

日本バスケットボール協会は今日、プロフェッショナルレフェリー誕生に関する会見を都内で開き、加藤誉樹がプロレフェリーとなったことを発表した。

これまでレフェリーは、それを生業とする『プロ』ではなく、普段は正業を持っていて週末になると各地の試合会場に駆けつける形で運営されてきた。Bリーグ発足に伴い全体のレベルを上げるには審判のプロ化、具体的には審判としての活動に専念できる環境を整えることが必要だった。

プロ第1号となったのは加藤誉樹。福岡大附属大濠、慶應大の出身の29歳。2010年に現在のB級にあたるライセンスを取得すると、2014年には現S級およびFIBA公認ライセンスを取得し、国際大会でも審判を務めた。昨シーズンのBリーグでもファイナルなど多くの重要な試合を任され『レフェリーオブザイヤー』を受賞。この夏には男子のU-19ワールドカップに派遣され決勝戦を、ユーロバスケットでは準々決勝を任されるなど、国際舞台でも高い評価を受けている。

その加藤は「大変光栄に思います。また一方で大変責任を感じています」と率直な感想を語るとともに、「プレーヤーの皆さんがオン・ザ・コートで最大限のパフォーマンスを発揮できる舞台を整えることで、日本のバスケットボールの飛躍に少しでも役に立てればと思っています」と自らが背負う重責について語った。

またこの会見では、来シーズンから4名の女性レフェリーが試合を担当することも発表された。

アンスポーツマンライク・ファウル適用の変更

そして会見の最後にはFIBAのルール改正に伴うジャッジ基準の変更をBリーグでも適用することが発表された。

改正された点はアンスポーツマンライク・ファウル適用の条件。これまで速攻を止めるため、あるいは試合終盤のファウルゲームなどで、ボールではなく身体に触れるファウルが日常的に行われていたが、これがすべてアンスポーツマンライクファウルとなる。

大まかに言うと、どんな目的であれボールに直接プレーしなければ、どんな時間帯でもアンスポーツマンライク・ファウルがコールされることになる。これは今週末のBリーグ開幕戦から適用される。非常に大きな変更であり、選手が身体に染み付いた『クセ』で手を出してしまうケースが最初は頻出しそうだ。

場合によっては退場にもつながるアンスポーツマンライクファウルの話だけに、選手は細心の注意を払ってプレーする必要がある。またレフェリーも新しい基準を正しく適用するとともに、選手や観客に対しうまく説明を入れるなど、ゲームマネジメントの手腕が問われる。Bリーグ開幕節ではこのルール変更も注目ポイントの一つになる。