文=泉誠一 写真=野口岳彦

会費額以上のチケットがもらえるファンクラブ特典に注目

いよいよ9月29日(金)より、2シーズン目のBリーグが開幕する。チケットの準備は大丈夫だろうか? この原稿を書いている9月23日現在、ほとんどの開幕戦の指定席はすでに完売していた。琉球ゴールデンキングスに至っては、立ち見席しか残っていない状況である。是非とも早めにチケットをゲットし、お見逃しないように。

完売必至の開幕戦では使えないかもしれないが、来年5月まで続く長~いレギュラーシーズンをお得に観戦するためにオススメしたいのが、ファンクラブへの入会だ。会費と同等額またはそれ以上の観戦チケットをもらえるのが大きなメリットである。B1全18クラブのファンクラブ特典をチェックしたところ、会費以上のチケットが付いてくるのは以下の7クラブだった。

【レバンガ北海道】ライト会員(5500円):自由席(2000円)×3枚
【アルバルク東京】レギュラー会員3240円:スタンド自由席ペア招待券(7000円)
【新潟アルビレックスBB】年会費1500円:エリア指定券(2500円)×1枚
【三遠ネオフェニックス】ライト会員2500円:自由席 or 1階指定席引換券×1枚(最大3000円)
【滋賀レイクスターズ】レイクス会員3000円:2F自由席(1800円)×2枚
【京都ハンナリーズ】レギュラー会員3000円:1F自由席(2300円)×4枚
【西宮ストークス】レギュラー会員5000円:1Fチケット(3500円)×1枚、2Fチケット(2500円)×3枚

さらにオリジナルTシャツや割引クーポンなど、さまざまな特典が付いてくるので、お得感は観戦チケットだけでは収まらない。

仲間や家族を誘いやすいファンクラブの仕組みに注目

サンロッカーズ渋谷の会費はなんと無料。それにもかかわらず、2階自由席から1階自由席にアップグレード(差額で1000円のお得)できたり、お友達クーポンを使用すれば購入した自由席と同じチケットが1枚プレゼント(最大3400円お得)され、仲間や家族を誘いやすい仕組みとなっている。

来場するたびにポイントがたまるマイレージ制度は、ほとんどのクラブが実施している。中でもレバンガ北海道は、便利な共通ポイントカード「EZOKA」が付いており、道内500店舗以上の提携店でもポイントが使えたり、貯められる。地域に密着しながら地域を活性化させる好例と言えよう。

オリジナルグッズなどプレミアムな特典をゲットできるのも、ファンにとっては大きなステータスとなる。例えば、昨シーズンの王者、栃木ブレックスのダイヤモンド会員(5万4000円)にはダウンジャケット、集客数No.1千葉ジェッツのプラチナ会員(3万円)はベンチコートと、寒いシーズンにアリーナへ誘うアウターが特典の一つとしてラインナップされていた。しかし、いずれもすでに定員に達したために募集は締め切られている人気ぶりだ。

オリジナル特典がファンにとってのステータスに

3000~5000円ほどの一般的な会費でもらえる特典の推定総額を算出してみた。お得感の大きいファンクラブはアルバルク東京、京都ハンナリーズ、そしてB1に昇格した西宮ストークスだ。主な特典内容は以下のとおりである。

【アルバルク東京】レギュラー会員3240円
・オリジナルTシャツ
・応援メガホン
・スタンド自由席ペア招待券(7000円)

【京都ハンナリーズ】レギュラー会員3000円
・1F自由席4枚(2300円×4=9200円)

【西宮ストークス】レギュラー会員5000円
・【選択】クッション+タオル or ブランケット+タオル
・1Fチケット×1枚(3500円)
・2Fチケット×3枚(2500円×3=7500円)

Tシャツは1枚3000円、その他のグッズは1000円で換算すると、A東京は1万1000円相当、西宮に至っては1万3000円相当の特典が付いてくることに。チケットがメイン特典となる京都は明確であり、1枚2300円のチケットが4枚付いてくるわけだから、6200円のプラスである。その京都は9月30日(土)にハンナリーズアリーナでの開幕戦が控えているが、まだ空席が目立つ。このまま行けば最初から特典チケットを使える可能性は高い。

ファンクラブへの入会は、物や金銭的な特典を得られるばかりでなく、クラブとの距離を縮めるきっかけとなる。様々な情報が送られてきたり、選手と触れ合うことができるイベントがあったり、クラブを深く知る入口にもなっている。Bリーグ元年となった昨シーズンは、『バスケットを観たい』と思った方々は少なからず増えた。2年目の今シーズンはぜひ、地元のクラブを好きになってもらいたい。その愛情の証が、ファンクラブでもある。