川崎ブレイブサンダースの辻直人は完全復活を目指す「今シーズンは自分との戦い」

2019/11/19
Bリーグ&国内
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辻直人

連続3ポイントシュートに「うれしさしかないです」

川崎ブレイブサンダースは先週末、横浜ビー・コルセアーズのホームに乗り込み連勝した。

辻直人はこの第2戦、試合開始1分半で2本の3ポイントシュートを決め、チームに勢いを与える働きを見せ、佐藤賢次ヘッドコーチが「辻の調子が上がってきていてることも分かって良かった」と一安心の様子。辻も「うれしさしかないです」と安堵の表情を浮かべた。

「今シーズンでは初めてだと思いますし、本当に久しぶりな感じでした。第1戦ではターンオーバーから入ってしまったんですけど、この試合では出だしに良い形でシュートが入ってくれたので、気持ち的にも楽になって、良い感じで入れました」

立ち上がりでリズムをつかんだ辻は、その後もアグレッシブなプレーで勝利に貢献。今シーズン最長となる24分の出場で、シーズンハイの11得点と3アシストを記録した。

オフに肩の手術をして復帰を果たすも、開幕後に腰を痛めて出遅れた。そのため「今はまだ本当に1試合ずつ、毎週ごとに、精神的にもプレー的にもステップアップしている段階」と現状を話す。まだ本調子ではないにせよ、「11月に入って徐々にバスケットができるような身体になってきた手応えは感じている」と、少しずつではあるが上向いているのは間違いない。

辻直人

「まずは早く自信を取り戻さないといけない」

今シーズンの川崎はタイムシェアを行いインテンシティの高いディフェンスを40分間行っている。辻もタイムシェアの下でプレーをしているが「かなりキツいですね」と率直に話す。

「今までと比べてディフェンスもハードですし、トランジションも早い展開がチームで求められています。そこにいきなり慣れるのは相当大変なことなので、それこそ1試合ずつが僕にとって成長に繋がっていきます。今は、早くチームにフィットするための時間だと思ってプレーしているところです」

今夏のチーム改革とともに、辻の立ち位置も絶対的なものではなくなった。チームの求めるハードワークをこなせなければプレータイムは伸びない。ケガで出遅れたことを抜きにしても、常に自分の価値を証明する必要がある。

辻も「もちろん昨シーズンと比べてもチーム内競争は激しくなっている」と現状を理解している。しかし、辻にとって今はまだ、他人との競争よりも自分との戦いが大事だという。

「僕の場合、今シーズンは自分自身との戦いです。まずは早く自信を取り戻さないといけない。自信を取り戻すことができて、チームにもフィットする段階になった時に、初めて他の人との競争ができると思っています。そこのラインまで行くためにも、今は自分との戦いが大事です」

辻直人

「自信は半分以上は戻ってきている」

失った自信を取り戻すことは、言葉以上の難しさがあり、時間も必要になってくる。それでも徐々にプレータイムも伸び、自分が思い描くプレーができるようになってきて「自信は半分以上は戻ってきている」と辻は言う。

「あとは今日みたいな試合を毎週やっていけば自信はつきます。こういう試合をやるためには、自分自身に勝たなければいけません。遠慮はせずに自分のプレーにも責任感をもっと持てれば、もっと良いパフォーマンスに繋がると思います」

もちろんプロ選手として責任感は常に持たなければいけない。しかし、コンディション面での不調が続き、自信がない中で責任感を持ってプレーをすることは難しいことだ。自信を取り戻した辻が最高の状態でコートに立ち、辻らしさを発揮してくれる日は、そう遠くないはずだ。