ドレイモンド・グリーン、『弟分』ジョーダン・ベルのブレイクを確信「彼には教えられて身につかないことが備わっている」

2017/09/22
NBA&海外
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写真=Getty Images

共通点は2巡目指名選手、リバウンド、守備、汚れ仕事

ドレイモンド・グリーンの後継者となるだけのポテンシャルを秘めていると言われるウォリアーズのルーキー、ジョーダン・ベル。2人には選手としての共通点も多い。互いにドラフト2巡目指名を受けた選手で、グリーンは2012年のドラフト全体35位指名、ベルは今年のドラフトで全体38位指名を受けた。ディフェンスを重視するスタイルも似ており、グリーンは昨シーズンのNBA最優秀守備選手賞を、ベルは母校オレゴン大学が所属するパシフィック12カンファレンスの最優秀守備選手賞に輝いた。

また昨シーズンのグリーンは、ウォリアーズ史上初となる年間150スティール、100ブロック超えを果たし、キャリアハイそしてリーグ最多となる平均2.03スティールを記録。一方のベルは、オレゴン大での3年間で同校史上最多となる235ブロックという数字を残している。

共通点が多いことで親近感が沸いたのだろう。グリーンは夏の自主トレにベルを誘っている。

グリーンは『The Mercuy News』の取材を受けた際、ベルについて「彼は学ぶ意欲、取り組む意欲を持っている」とコメント。「そういう意識を持った選手が失敗するのは稀なことだ。彼とはもっと多くの時間を過ごしてみたいね」

ベル自身も、グリーンのプレースタイルに共通点を感じている。同じく『The Mercuy News』に「彼とはプレーが似ていると思う。もし彼がファウルトラブルやテクニカルファウルをもらう展開になったら、僕がチームの役に立てる。練習から彼のプレーを見て、取り入れたい」と言う。

ベルは個人スタッツの目標を立てない選手だという。チームのために毎試合ハードにプレーすることを心がけるタイプで、これはまさしくグリーンがコート上で実践している仕事だ。グリーンが守備やリバウンド、汚れ仕事を引き受けることで、ステフィン・カリー、ケビン・デュラント、クレイ・トンプソンらとの『スーパーチーム』が機能していると言っても過言ではない。

カリー、デュラント、トンプソンほどの得点力がなくても試合を支配する能力があることを証明した代表例は、グリーンがNBA史上初めて得点を含まない形でトリプル・ダブルを達成した2017年2月10日のグリズリーズ戦だ。同試合でグリーンは4得点に終わったのだが、12リバウンド10アシスト10スティール(キャリアハイ)を決めてトリプル・ダブルをマークしてみせた。

ベルがNBAで成功を収めるには、この形が理想的と言える。身近に同じようなプレーを得意とし、アドバイスをくれ、パフォーマンスを評価してくれる先輩がいるのは大変心強いだろう。

グリーンはベルの長所についてこう語る。「最大の特徴は、スペーシングを理解しているところ。どこにいれば良いかを分かっている。それは教えられて身につくようなことではないんだ」

気になるのは精神面だが、ベルはグリーンほど好戦的ではなく、のんびりした性格と自己評価。昨シーズンはデマーカス・カズンズ(18回)に次いでリーグ2位となる15回ものテクニカルファウルを受けたグリーンとは異なり、ベルは「テクニカルは大学で2回、高校時代は1回だったかな」と振り返っている。

オフにはレブロン・ジェームズとのピックアップゲームでNBAでの現在地を把握できた。トレーニングキャンプ、プレシーズンでグリーンのバックアップを務められる実力があることを証明できれば、ベルは1年目からウォリアーズのローテーションメンバーとして力を発揮する機会を得られるかもしれない。