昇格組の西宮ストークスを牽引する道原紀晃、「B2王者のプライドは捨てたほうがいい」と『挑戦者』の姿勢で開幕に臨む

2017/09/22
Bリーグ&国内
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文=丸山素行 写真=野口岳彦、B.LEAGUE

昨シーズン、西宮ストークスは中地区トップの43勝17敗でレギュラーシーズンを終えると、プレーオフのファイナルで全体勝率1位の島根スサノオマジックに圧勝し、初代B2王者となった。Bリーグ初年度に昇格を勝ち取り、2年目の開幕をB1で迎えることになるが、道原紀晃は「B1で生き残っていけるチームだと証明したい」と強い意気込みを口にしつつ、挑戦者としての姿勢を崩さない。『リバウンドからのブレイク』を武器にB1に挑むチームにあって、果敢なドライブでキーマンとなる道原に話を聞いた。

B2王者のプライドは「捨てたほうがいい」

──いよいよ新シーズン開幕です。B2初代王者として西宮は注目を浴びることになります。

B2王者みたいなプライドは捨てたほうがいいと思います。B1で生き残っていけるチームだと証明したいし、地区でも全体でも上位に絡んでいけるようなチームになっていきたいです。代表選手がいるチームとの対戦もあるので、その中で西宮が盛り上がり注目されるといいですね。

──『チャレンジャー』の気持ちで臨むということですね。

今年のチームのスローガンは『挑戦』です。チームスタッフの運営や集客も含めて、選手とスタッフ全員で挑戦するというのが僕たちの目標です。優勝したのは良いことでしたが、今年は今年でまた挑戦して、チームとしても会社としても評価されたいです。

──『挑戦者』ではありますが、アーリーカップでは琉球ゴールデンキングスに善戦し、大阪エヴェッサを下しました。B1を戦う上での手応えは得られたのでは?

『B1の壁』がないとは言わないですけど、同じ西地区の2チームにあれだけのゲームができたのは自信になりました。プレーオフを目指せるようなチームになっていきたいです。

──実際に対戦をしてみて、B1とB2のチームでの違いは感じましたか?

やっぱりディフェンスのプレッシャーであったり、チームディフェンスの質は違いましたね。あとアーリーカップで僕たちはリバウンドを目標にしていたんですけど、リバウンドの数で上回ることができなくて、僕たちが目標とする『リバウンドからのブレイク』があまりできなかったというのもあります。そこを修正していかないとB1では戦っていけないと思います。

「リングに向かう姿勢は誰にも負けたくない」

──これからB1で披露していくことになる、道原選手のプレースタイルを教えてください。

Bリーグ全体を見ても身長が低いほう(178cm)ですが、それでもリングにアタックする姿勢や積極性を見てほしいです。リバウンドでもビッグマンに絡んでいきます。シュートも武器なので、高確率で決められるように、これからやっていきたいです。

──昨シーズンは個人スタッツが軒並み上がりました。飛躍の年になったのでは?

そうですね、Bリーグが始まる前のNBL時代は、個人としてもチームとしても悔しい結果に終わりました。このBリーグが始まって2部スタートだったんですけど、絶対に上がってやろうという強い気持ちがありました。また、監督が変わって僕に求めるスコアやリバウンドの面で貢献できたからプレータイムをもらえたという手応えを感じた年でもありました。

──線が細くても2桁得点を記録できた秘訣は何ですか?

誰が見ても身体は細いし、小さいと思うでしょうね。それでもリングに向かう姿勢というのは誰にも負けたくないと思っています。小さくても切り込んで、それがスコアにつながったり、チームのアシストになればと思っています。毎年体重を上げる努力はしていて、毎年1kgか2kgは増えているんですが、一気にドンとは増えないですね。シーズン中は絶対に減ってくるので、プロテインで補ってキープできればいいかなという感じです。

──もっとパワーを付けるためにコーチから体重を増やせとは言われないですか?

言われますよ(笑)。1日5食とか言われますけど、なかなか増えないんです。

「ホンマこの野郎!」の反骨精神で千葉食いを目指す

──新たにB1の舞台で戦う西宮ですが、チームの特徴を教えてください。

どこのチームも言うかと思うんですけど、すごく仲の良いチームです。みんなフレンドリーですし、そういったチームカラーが西宮の特徴かと思います。

──関西のノリの良さがチームに根付いているということですか?

関西特有のイジリがあって、笑いが取れる選手がいます。僕はそういういタイプじゃないんですけどね(笑)。最近で言うと、全然やったことないのにみんなでゴルフをやったりしてます。谷(直樹)選手が言い始めたんですが、下手なのに打ちっぱなしに乗り込んでます。ほんまに初めてでめちゃくちゃ振り回して。アクティブレストという形で気分転換も兼ねてやっていて、そこで折れない心を身に着けてます(笑)。

──開幕戦は天皇杯王者の千葉ジェッツとホームで対戦します。

周りは千葉が勝つだろうと予想していると思うんです。「西宮、大丈夫か?」みたいなことを言われたりすると「ホンマこの野郎!」と思います。反骨精神で何としてでも覆したいですね。

──では最後に、新シーズンに向けた意気込みをお願いします。

どのチームもスタートダッシュを狙っていると思うので、僕たちもそれに乗っかっていきたいです。千葉に2連勝して、めちゃくちゃいいスタートを切りたいと思います。

たくさんの千葉ファンが来ると思うので、それに負けないくらい西宮ファンにも応援してほしいです。声援がすごい力になるし、みんなと一緒に勝ちたいんです。それで関西全体を盛り上げていきたいと思っています。