4選手が2桁得点の活躍で川崎が連勝
川崎ブレイブサンダースが横浜ビー・コルセアーズのホームに乗り込み、84-60で快勝し敵地で連勝した。
前半から川崎のペースで試合が進む。辻直人が試合開始1分半で2本の3ポイントシュートを決めると、ニック・ファジーカス、ジョーダン・ヒースも続き、第1クォーターだけで5本の3ポイントシュートを成功させて23-13とリードした。
その後、外角シュートが減るが、篠山竜青のドライブ、さらにはこのクォーターだけで11得点を挙げたマティアス・カルファニがインサイドで奮闘。ディフェンスでも激しく守り、常にプレッシャーを与えて、前半だけで横浜から9本のターンオーバーを誘発した。さらに、川崎は『オン3』がインサイドを徹底的に守り、簡単に得点を与えなかった。
川崎が40-27とリードして迎えた後半。佐藤賢次ヘッドコーチが試合後に「第3クォーターで相手に流れを一度は持って行かれた」と語ったように、川崎はファウルトラブルで失速した。カルファニが4つ、ジョーダン・ヒースが3つとなり、ビッグラインナップをベンチに下げた。
横浜にリバウンドからファストブレイクを許し、ニック・ファジーカスに対して3人がかりで守られるなど、川崎は連続でターンオーバー犯した。
「辻が勝負どころで3ポイントシュートを決めてくれた」
それでも、的確な判断から第3クォーターだけで10得点を挙げた篠山の活躍もあり、なんとか10点のリードを保って、最終クォーターを迎えた。
そして、藤井祐眞の3ポイントシュートがバスケット・カウントになるなど、川崎が再び勢いを取り戻す。
辻と藤井が横にボールを動かすことでズレを作り、カルファニが3ポイントシュートを決めるなど、ボールと人が連動したオフェンスでリズムよく得点を重ねた。そして残り2分、辻の3ポイントシュートが決まり20点差になったところで勝負アリ。勝負どころの3ポイントシュートが効果的に決まり、横浜を退けた。
佐藤コーチも「辻が最後まで試合に出て、勝負どころで3ポイントシュートを決めてくれた。まだまだ本調子ではないけど、徐々に調子が上がってきていて良かった」と、辻の復活の兆しが見えたことに喜びを表した。
それでも、第3クォーターで相手を突き放しきれず「まだまだそこが我々の弱さ」と言及した。「ターンオーバーやリバウンドだったり。そういう一つのきっかけで流れは変わってしまう。そこで今日もビッグランを作らせてしまって、チームでやるべきことを徹底できていない時間がまだまだあるのが課題です」
川崎は開幕から連勝を5に伸ばし、13勝3敗。大塚裕土と熊谷尚也のケガは痛いが、辻が復調し首位をガッチリとキープしている。
11月17日のB1 9試合の結果
秋田72-81島根
SR渋谷81-75京都
横浜60-84川崎
新潟76-85宇都宮
三河71-72富山
琉球81-45滋賀
A東京85-63三遠
名古屋D83-73大阪
千葉76-81北海道
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