終盤のリバウンドで「相手を勢いに乗せてしまった」
11月16日、レバンガ北海道は敵地での千葉ジェッツとの第1戦を82-86で落とした。強豪の千葉を相手に、第2クォーターからディフェンスを立て直すことで主導権を握ると、終盤までリードを保つ健闘を見せたが、最後は力尽きた。松島良豪は「自分たちのペースで進んでいたゲームだったんですけど、最後で負けてしまいました。正直、いつも以上に悔しいです」と語る。
第4クォーターの中盤までは完全に主導権を握っていたが、「自分たちがやりたいリバウンドとディフェンスが、最後だけ遂行できなくて、そこが今日の最後の分岐点だった」と話す。
松島が言うように、北海道が第2クォーターから行ったゾーンディフェンスは、千葉からインサイドでの自由を奪った。第2、第3クォーターでは千葉から10本のターンオーバーを誘発し、そこから15点を奪っている。それでも終盤に失速してしまった。その理由を松島は「リバウンドに尽きる」と話す。
「オフェンスリバウンドを取らせてしまい、シュートを落としても取ってくれるという信頼感から相手を勢いに乗せてしまいました。ゾーンの時にはリバウンドがどうしても弱くなるので、そこで5人全員がしっかりボールに絡んで取る、そこをもっと意識高くやっていかないといけないです」
第4クォーターだけを見てもリバウンド本数にはさほど変わりはない。しかし千葉が取った6本のリバウンドのうち、4本はラスト2分で、しかもそのうち3本がオフェンスリバウンドだった。千葉はこの終盤のリバウンド争いに勝つことで、混戦をモノにした。
先週は20分、「今日は37分間ぐらいはできていた」
先週の宇都宮ブレックス戦では前半は北海道がプレー内容でも上回りリードしたが、後半に逆転されて『残りの20分』が課題となった。「先週は20分しかできていなくて、本当に悔しい思いをしたんですけど、今日は37分間ぐらいはできていた」と松島は振り返る。
「宇都宮戦も今日も、自分たちのプレーができている時は、どの相手にもしっかり通用しています。先週負けてから、この1週間でみんながリバウンドに対する意識とか、ディフェンスのローテーションをすごく意識してくれて、残りの3分までは本当にできていたと思っています。コートに立っている全員が最後までチームとして40分間戦うことがチーム目標なので、今日のような残り3分までしっかりと、自分たちのプレーができるように、一日一日の練習で小さいことですけど、しっかり意識してやっていきたいです」
今シーズンの北海道はディフェンスに力を入れ、失点数でも昨シーズンは平均82失点で18チーム中17位だったのが、今シーズンは平均74.4失点で5位と大きな改善が見て取れる。
一歩ずつではあるが、チームとしても成長を遂げ「ディフェンスができている時には、しっかり相手と戦えている。ディフェンスとリバウンドをしっかりやって、今日のリベンジで明日こそ勝って、良い形で来週のオフ期間を迎えたい」と、今日の第2戦へと気持ちを切り替えた。
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