マイク・コンリー

試合前日のルーティンも昔のまま

昨シーズン後半にマルク・ガソルをラプターズに、そしてオフにマイク・コンリーをジャズにトレードしたグリズリーズは、短期間で若手が中心のチームに生まれ変わった。

11月15日、1年目から12年間在籍したコンリーが、ジャズの選手として慣れ親しんだフェデックス・フォーラムに凱旋した。選手紹介の時から大歓声で出迎えられたコンリーの功績を称え、球団はトリビュート動画を用意。ドラフト指名の瞬間から、ガソル、トニー・アレン、ザック・ランドルフらと築いた黄金期などを振り返る動画がタイムアウト時に会場のビジョンに映し出され、コンリーはメンフィスのファンの声援に手を振って応えた。

試合前日にメンフィスに着いたコンリーは、馴染みの店で家族と夕食を食べた。店での数時間は、彼にとって昔と変わらないルーティンのままだった。

コンリーは「店でバスケットボールやフットボールを少し見た。これまで、試合前日にやっていたことだよ」と話した。また「不思議な感じだよね。まるで昔に戻ったみたいだ」ともコメント。メンフィス凱旋についても、コンリーは静かな口調で次のように振り返った。

「難しい試合だったけれど、特別な試合でもあった。いろんな感情が込み上げたね。あらゆる感情を受け入れた自分もいたし、なんとか試合に集中しようとした自分もいた。試合が終わってホッとしているよ。最高の経験をさせてもらえた。これで勝てたらもっと良かったんだけどね」

試合は、1年目のポイントガード、ジャ・モラントのフローターが決勝点となり、グリズリーズが107-106で勝利。ジャズの連勝は4で止まった。

コンリーは、今後グリズリーズを引っ張るモラントについて「動きが速いし、身体能力も高い。とても落ち着いている。ビッグプレーも決められるし、彼は特別だね。まるでベテランのような落ち着きがある」と称えた。

試合には敗れたが、コンリーにとって特別な日になったに違いない。