リバウンドで奮闘するも、攻めではノーインパクト
NBAウィザーズは敵地でペイサーズと対戦。八村塁はデビューから7試合目にして初の無得点に終わり、チームも良いところなく106-121で敗れて通算成績を2勝5敗とした。
立ち上がりはハイテンポな打ち合いとなり、第1クォーターは26-26と互角だったが、その後にチームの成熟度の差がスコアに出始める。ペイサーズはスペーシングが良く、ボールをシェアして効率良くシュートチャンスを作り出す。特にベンチスタートのダグ・マクダーモットは、仲間が作り出すチャンスを次々と決めて前半だけで3ポイントシュート6本中4本成功を含む17得点と、セカンドユニットの時間帯でも勢いを落とさなかった。
ウィザーズは『困った時のブラッドリー・ビール』でエースにボールを託すが、チームとしてチャンスを作り出せずに、どのポゼッションでもビールの個人技に任せる形に。パスが回らないことでターンオーバーからの失点もかさみ、引き離されていった。
チームとしてチャンスが作れない状況、八村もこれまでの試合に比べて良い形でボールを持つことができずオフェンスで見せ場を作れない。リバウンドで奮闘することでチームを支えつつ、これまで課題だったイージーなファウルを自重していたが、攻めでリズムに乗れなかった。
前半残り3分、ディフェンスリバウンドを取るとそのままプッシュして強引にシュートに持ち込むも決められず。結局、八村は21分のプレータイムでフィールドゴール5本を放って成功なし。点差が21点に開いた第3クォーター途中に下げられ、その後はプレー機会がなかった。コーナーで待っていてもボールが来ず、味方がシュートを放ったらリバウンドに飛び込み、そしてディフェンスに戻る。それだけを繰り返した21分間で見せ場がなかった。
The scrap from @Dsabonis11 ?
The splash from @The_4th_Holiday ? pic.twitter.com/LBF4uH4NqJ— Indiana Pacers (@Pacers) November 7, 2019
2日前のピストンズ戦ではポイントガードとして初先発したアイザイア・トーマスが見事なゲームメークでチーム全体を動かし、そのリズムの中で八村も快調に得点を重ねたが、ペイサーズはすぐに対策し、トーマスに自由を与えないことでオフェンスの流れを作らせず、ディフェンスでも小兵のトーマスのミスマッチをしつこく突いてきた。
チームとしての成熟度の差が出た敗戦。チームオフェンスが機能していれば八村の結果もまた違っただろうが、ルーキーではあっても先発を任されている以上は自分からアクションを起こして停滞を打ち破る働きが欲しかったところだ。次は現地9日のキャバリアーズ戦。中1日でチームも八村も修正が求められる。