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契約最終年を迎え、ダンクだけでない活躍を誓う

マジックのアーロン・ゴードンといえば、やはりド迫力のダンクを決める現代トップレベルのダンクアーティストという印象が強い。

それもこれも2016年のダンクコンテストの印象が『超』が付くほど強烈だったからだ。ザック・ラビーンという好敵手とともに歴史に残るレベルの超絶技巧ダンクを連発、延長戦にもつれるほどの激闘を繰り広げた。今年2月のダンクコンテストでは、ラビーンが出場を辞退したため優勝候補最有力と言われながらも、ドローンを使うなどギミックを重視してしまい予選ラウンド敗退。ゴードン本来のパワーダンクを期待していたファンにとっては『肩すかし』な結果に。本人が明かしたところによると、ケガを抱えていて本来のダンクを見せられるコンディションではなかったそうだ。

先日、『Sporttechie.com』のインタビューに応じたゴードンは、来年ロサンゼルスで開催されるオールスターウィークエンドでのダンクコンテスト出場について「出るかもしれない」と発言。「ただ、まずは開幕からのプレーを見てからかな」と答えた。

新シーズンはゴードンにとって非常に重要な1年になる。シーズン終了後にルーキー契約を満了するため、成績次第ではマジックとの再契約も難しくなるばかりか、フリーエージェントになるケースも十分に考えられる。ダンクコンテストではすでに伝説を作ったゴードンだが、NBAキャリアはまだこれから築く段階。「身体能力頼みで、ジャンプシュートの安定感はない」という評価を覆さなければ、NBAに残れないリスクもある。

だがファンからすれば、年に一度の球宴を盛り上げるスラム・ダンクコンテストに、現代を代表するダンクアーティストの『エアー・ゴードン』が出場しないのは残念でならない。しかも来年はアメリカを代表する大都市ロサンゼルスでの開催だ。前回ロサンゼルスで開催されたダンクコンテストでは、クリッパーズのブレイク・グリフィンが『人間越え』ならぬ『自動車越え』ダンクを披露し優勝を飾っている。

ゴードンの身体能力を生かすアイデアがあれば、グリフィンのインパクトを上回ることは可能だ。ゴードンにとっては、キャリアハイのスタッツを残し、来年2月のコンテストでも大迫力のショーを披露し、そして長期契約を勝ち取るという理想的なシーズンを送ってもらいたい。