3シーズン続いてきた連続出場が途切れる
広島ドラゴンフライズは、11月3日のバンビシャス奈良との試合で古野拓巳が左第2中手骨骨折、全治8週間のケガを負ったことを発表した。
第4クォーター残り7分、アンドリュー・フィッツジェラルドのドライブを止めに行ったシーンの後、左手を押さえた古野はオフェンスに参加できず、自ら交代を要求した。この時点でチームは6点のビハインドを背負っていたが、残ったメンバーが奮起。古野に代わって入った田中成也がここから3ポイントシュート2本、ファウルゲームでのフリースロー4本すべてを決める活躍で逆転勝ちを収めている。
古野はここまで1試合平均8.1得点、7.3アシストを記録。新加入ながら古野を起点とするピック&ロールは広島のオフェンスの軸となっていた。古野はBリーグになってからの過去3シーズン、熊本ヴォルターズで全試合出場を続けており、広島に移籍した今シーズンもここまで15試合すべてで先発出場してきたが、連続出場はここで途絶えることになる。
安定した働きが期待できる司令塔の戦線離脱はチームにとって大きな痛手となる。広島は開幕戦で信州ブレイブウォリアーズに敗れたものの、その後は快調に勝って13勝2敗でB2全体でもトップの成績を残している。B1でもおかしくない選手層を持つ広島だが、古野が年内は使えないと想定して、その間の15試合でどこまで勢いを維持できるか。昇格を義務付けられたチームは、ここで最初の試練を迎えたと言える。