残り0.4秒の逆転劇、粘りに粘った京都ハンナリーズが敵地で千葉ジェッツを下す

2019/11/02
Bリーグ&国内
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京都ハンナリーズ

最終盤、リバウンドで競り勝ち京都が逆転勝利

11月2日、京都ハンナリーズは敵地に乗り込んで千葉ジェッツと対戦し、ラストプレーまで勝敗が分からない大激戦を82-81で制した。これで京都は8勝目を挙げ、千葉は再び黒星先行となった。

試合序盤、主導権を握ったのは千葉だった。京都の浜口炎ヘッドコーチが「ターンオーバーからのトランジション、富樫君の3ポイントシュートにプットバックと、試合前に気をつけようとしていた部分でやられてしまいました」と振り返るように千葉が完璧なスタートダッシュにより開始3分で14-0と先行する。

しかし、京都はジュリアン・マブンガがゴール下へのアタックで連続得点を挙げると、落ち着きを取り戻す。そして、「そのあとは落ち着いて、一つひとつカムバックできました。相手のシュートを止めたのか、シュートが落ちてくれたのは微妙ですけど、前半の残り17分で千葉さんを20点に抑えたのが良かったと思います」と浜口コーチが語ったように、京都が守備を立て直した。

さらに京都は、前半の最後にインサイドアウトからの見事なパス回しでノーマークを作り出し、中村太地が3ポイントシュートを連続成功。持ち味のハーフコートオフェンスもうまく機能し、38-34と逆転して試合を折り返す。

後半に入ると、千葉は富樫勇樹と本日27得点を挙げたニック・メイヨ、京都はマブンガとデイビット・サイモンらを軸にともに得点を取り合う一進一退の攻防が続くと、第4クォーター終盤に劇的な展開が待っていた。

同点で迎えた残り30秒、千葉はギャビン・エドワーズがオフェンスリバウンドから押し込んで勝ち越す。残り22秒、京都はサイモンがファウルを獲得し、フリースローを1本目こそ決めるが、2本目を外し千葉がリバウンドを取る。

ここで京都はすぐにファウルゲームに行くのではなく、トラップをしかけるなど激しいプレッシャーをしかける。すると、千葉は痛恨のパスミスを喫し、残り9秒で京都ボールとなる。そして残り0.4秒、サイモンがオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスを決めて1点リードした。

京都ハンナリーズ

「ファストブレイクを出させないのがルール」

最後、千葉もタイムアウトを取ると、逆転を狙ってゴール下のエドワーズにロブパスを投げる。これが見事に通り、エドワーズはコンタクトを受けながらシュートを放つが惜しくも失敗。ファウルが吹かれることもなく、京都が劇的な展開で勝利した。

試合後、浜口コーチは大きな分かれ目となったサイモンのフリースロー失敗からの場面を振り返る。

「D(サイモン)がフリースローを落とした後、バックコートでファウルをせずにトラップをしながらターンオーバーを誘発しようとするのは計画通りでした。抜かれてしまって、ファウルにすぐに行けなかったのも事実でしたが、まずはスティールを狙う意識で行けたのは良かったです」

「ファウルゲームになるところ、ラッキーでこちらのマイボールとなりました。そして、審判がどちらのボールとなるのか映像を確認する時間ができたことで、ジュー(マブンガ)とDのピック&ロールでシンプルにやろうとしっかり確認できました」

このように指揮官は幸運な部分もあったと語るが、それを引き寄せられたのは最後まで集中力をきらさずに粘り強くプレーしたからこそ。特に千葉のファストブレイクポイントがわずか3点と、相手の得意とする走る展開に持ち込ませなかったことが大きかった。

この点について尋ねると、浜口コーチは「うちはオフェンスリバウンドが最下位ですが、その分、ファストブレイクを出させないのがルールで、そこは意識できたのかと思います」と語る。また、サイモンの決勝点を含め残り1分から2度、オフェンスリバウンドから得点と、苦手なリバウンドでも大きな仕事を果たせたのは大きかった。

京都ハンナリーズ

「少しでも何か違うことをやりたかった」

30得点11リバウンド8アシスト3スティールと大暴れのマブンガは、「タフな展開だったが、最後はしっかりとやるべきことを遂行できた」と勝因を語る。

そして、ここ一番にディフェンスで踏ん張れたことを「彼らは良いリズムだったので、スイッチをしたりいろいろなことをやった。そしてハードにプレーすることで止められた」と言い、第4クォーター残り5分から数分だけ自身が富樫のマークについたのも、受け身にならず自分たちから仕掛けたかったからと続ける。

「第3クォーターから第4クォーターの最初にかけて、富樫のピック&ロールからイージーな形でシュートを打たれていた。彼はMVPの素晴らしい選手であり、少しでも何か違うことをやりたかったんだ」

今日も39分18秒と出ずっぱりだったマブンガだが、試合後の取材は彼のたっての希望からシューティングでみっちり身体を動かした後だった。この疲れ知らずの鉄人が再び大暴れするか、それとも千葉がストップするか。明日の試合もマブンガがキーマンとなることは間違いない。

11月2日のB1 8試合の結果
三河85-104SR渋谷
千葉81-82京都
横浜72-85滋賀
三遠62-80大阪
新潟70-69名古屋D
富山69-91琉球
島根73-68川崎
宇都宮79-71A東京